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受験勉強が人生を楽しませてくれる

2020年12月31日

vol.877

 

つばめ学院の関口です。

 

2020年の最終日を迎えました。

12月31日ではありますが、年末らしい話題でもなく、今日も淡々といつもの調子でお話を書いていければと思います。

 

 

自分で選んでいること

先日、受験生にお話をしました。

お話の内容は「この受験期を楽しめとまでは言わないけれど、前向きに過ごす練習をしておかないと、今後の人生を前向きに過ごすことは難しいよ。」というものです。

 

なんで受験勉強なんかを前向きに、、、と思う子も多かったようですが、それは「自分で選んだ事だから」という点において大切なことがと思うんです。

 

中3生にとっての「高校受験」というのは、あくまで「自分が望んで受けるもの」です。

学校の義務教育は中学で終わります。

ということは、高校なんて「行かなくても良い場所」のはずです。それでも高校に進学するのであれば、そのための入学試験を受けることは当然です。

理由はいろいろあると思います。

それでも「高校進学」を自分で選んだ以上は、その選択の結果をしっかりと受けとめる姿勢は大切です。

 

「いや私は高校なんて行きたくないけど、親が、、、、」という子もいるかもしれません。

それでも結局は同じことです。

親の反対を押し切って高校に進学しない、という決断は基本的には可能なはずです。今後の人生において、選択のすべてが積極的な理由による事であるはずがないです。

ひょっとすると、消極的な理由で選択をする場合のほうが多いかもしれません。

 

 

「選択した」という自覚が大切

高校進学は明らかに「人生の選択」の1つです。

しかし、そのことに自覚的な子は少ないようにも思います。

 

私が塾の進路面談で良くお伝えしていることがあります。

中3の受験生は親の前で「高校に進学させてください」とお願いをする、という儀式を通過させるとういうお話です。

 

本人にとって本意であるか、不本意であるかは別問題です。

現実として親にお金を出してもらって(学費だけでなく、生活費も)、家においてもらいながら学校の通うのです。

親に頭を下げる程度のことは「当然」だと思います。

 

そうする事で「自分で選択した進学」であることを自覚できるようになる子は多いと感じます。

 

 

「選択」が大切な理由

この先は社会に出られてる保護者の皆様には釈迦に説法かもしれません。

「自分で選択したこと」の中に「嫌なこと、面倒なこと」が含まれる事は非常に多いはずです。

 

というより、

「嫌なこと」を全く含まない「選択」なんてないのではないかと思うくらいです。

 

生徒達が高校に進学し、大学や社会に出た後ではそういった経験にあふれています。

「選択をする」という事は、その後に起きる不本意な出来事も含めて責任を持つという事だと思います。

不本意な事をうまく避けることも含めて、責任をもつという姿勢です。

 

「不本意な出来事」に対する責任を負いながら「選択」をする。

そういう経験を繰り返す人生を前向きにとらえて毎日を笑顔で過ごす。

これって大切な処世術ではないでしょうか。

 

お話をもとに戻します。

「受験勉強が嫌だ、面倒くさい」と思っている子は多いと思います。

もちろん、「受験勉強が大好き」という子は少ないはずですから。

だた、今のこの「辛さ」はこれから向き合う人生の「辛さ」にも似ていると思うんです。

 

それを「災害にあう」ような感覚で「受け身の姿勢」で「辛い辛い」という言うのでは本当に人生が暗くなってしまいます。

受験は自然災害とは全く違います。

自分で「選択」しているからです。その選択の結果として起きる「良いこと」も「辛いこと」もセットで受け入れているだけのことです。

こういう「セット」を前向きにとらえられなければ、社会に出てからの生活を「前向きに楽しむ」なんて事は無理だと思うんです。

 

前向きに「辛いこと」にも向かう力を付けておくことは、自然災害のような望んでもいない「辛いこと」に遭遇した時の対応力も高めてくれるのかもしれません。

 

 

受験勉強は「人生を楽しむための力」を養っていると考えると、ほんの少し前向にになれると思いませんか。

 

本年のブログはこれが最後の更新です。

2020年もたくさんの方に読んで頂けてとても嬉しかったです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

 

 

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