2021年3月28日
vol.883
つばめ学院の関口です。
教室では新年度の春期講習がスタートしました。
この春休みで取り組むべき内容について今日はお伝えできればと思います。
是非ともご自宅での学習にも活用してください。
長期休みは「復習」すべし
この時期の学習として、「予習をすべきか、復習をすべきか」という問題がまずはあると思います。
これは絶対に「復習」を優先してください。
理由はシンプルです。
学校の授業が始まってから復習の時間をとることはまず無理です。
また、復習にはまとまった時間が必要です。
「ちょっとだけ予習する」には少しの効果が期待できますが、「ちょっとだけ復習」には何の意味もありません。
この時期は「効果的な復習」に取り組んでください。
間違った問題こそ宝
復習で最も大切な事は「復習に値する問題を見つける」ということです。
実はこの作業が一番大変で、時間がかかります。
基本的には一定レベル以下の問題を網羅的に解いてチェックします。
この時にいきなり解いて「解けた問題」に価値はありません。
「いきなりで解けた」んですから。学校の試験で急に出題されても解けます。
大切なのは「ミスした問題」や「解けなかった問題」です。
これらの問題にしっかりマークを付けていくことが、復習の第一段階です。
次にマークした問題について、以下の確認をします。
「ミスした問題」は、何をどうミスしたのか自分で説明できるようにします。
「移項のときに符号を間違えた」「三人称単数が主語なのに動詞にsを付け忘れた」など、細かく具体的に把握します。
この部分を「ケアレスミスです」というように、かなり適当に流してしまう子が多いので要注意です。
ミスの分析精度が学習効率を決定的に変えることになります。
「解けなかった問題」は解法を自分で説明できるようにします。友達に説明してあげるイメージでやってみます。
塾の授業では、私に対して説明してもらっています。
解説を読んで理解できただけでは、決して再現をすることはできません。自分の言葉で説明できるレベルが、再現できるレベルです。
ボーナスタイムを捨てるのは愚の骨頂
ここまで復習が済むとどうなるのか。
お子さんの手元には「自分専用にカスタマイズされたテキスト」があることになります。
復習すべき問題にマークがついて、注意すべきポイントも明確になっている。
こんなテキストは世の中に1冊しか存在しません。
この「特別テキスト」で必要な問題だけをしっかり解き直していきます。
この段階では、解く問題の全てが自分の血肉となるはずです。
完全な「ボーナスタイム」です。
そして、残念なことにこの「ボーナスタイム」をみすみす捨ててしまう子が多いのではないでしょうか。
復習テキストを1周だけして、間違えた問題は「確認」して終わり。
それでは、一番おいしいところを切り捨てているようなものです。
テキストの最初から「マークした問題」のみを「確認したポイント」に注意して解き直す。これが復習の学習効果を飛躍的に上げてくれます。
この春休み。是非ともこの「ボーナスタイム」までを駆け抜けたうえで、新学期を迎えて頂きたいです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
4月10日までにご入会の方は、4月分の授業料が無料になります。
是非この機会に新生活への大きな一歩を踏み出してください。
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