勉強嫌いで結構

勉強なんて嫌いで結構

2021年10月29日

vol.912

 

つばめ学院の関口です。

今日の授業で生徒達にお話した事をブログでご紹介しようと思います。

 

 

仕事のとらえ方が変わった

私自身は塾の仕事に対する考え方が以前と変わっているんです。

つばめ学院を設立した直後は、塾の仕事は「勉強を教えること」だと思っていました。

そして今は、

塾の仕事とは「勉強をさせること」だと思っています。

 

それにともなって、「勉強に対する考え方」も変わりました。

「勉強を教えること」を仕事だと思っていた時は、生徒全員に「勉強を好き」になって欲しいと思っていました。

 

「勉強をさせること」が仕事だと思っている今は、「勉強が嫌い」な子がいても構わないと思っています。

 

その事について、もう少し書いてみようと思います。

 

 

嫌いだからこそ

もちろん私は勉強が好きですし、1人でも多くの子が勉強好きになってくれると嬉しいです。

 

ただ、そこに以前のようなこだわりはありません。

「勉強嫌いな子こそ、しっかり勉強する事が大切」だという考え方をするようになったからです。

 

お子さんの将来の事を考えてみたいと思います。

将来のお子さんにとって、その子が社会的な信頼を得るために必要な事は何でしょうか。

 

「好きな事を頑張れる力」でしょうか。

私は違うと思います。

私は「好きでもない事を頑張れる力」だと思います。

「好きなこと」なら誰でも頑張れます。

「好きでもないこと」をどれだけ頑張れるかがその人の信頼につながるのだと私は確信しています。

 

なぜなら、私が社会で信頼を頂けた経験を思い返してみれば、そこには「好きでもない仕事」があったからです。

「好きでもない仕事」を通じて、その人の誠実さは問われるのではないでしょうか。

 

 

こんな親父になってほしい

最後にある生徒に面談で伝えたお話しをお伝えしようと思います。

 

その生徒は、「サッカー大好き、勉強大嫌い」な男の子です。

私はそんな子にこそ勉強をして欲しいのです。

そして、将来、その子が父親になったときに。

 

「まあ、父ちゃんも勉強は嫌いだったよ。でも勉強はしとけよ。父ちゃんも苦手なりに頑張ったし、それは大切なことだぞ。」

と子どもに話せる父親になって欲しいのです。

 

勉強嫌いで結構。

私は生徒たちには「好きでもないことに責任をもってやり遂げる大人」になって欲しいと思います。

だからこそ、勉強嫌いの子に「勉強しよう」と言いたくなるんです。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。