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攻めの復習とはなにか

攻めの復習とはなにか

2021年12月24日

vol.917

 

つばめ学院の関口です。

気づけば年末。なんと今日はクリスマスイブです。

そんな12月24日にクリスマスとは全く関係のないお話を書こうと思います。

 

ちょっとした考え方の違いで、冬期講習のモチベーションが大きく変わるかもしれないお話です。つばめからのクリスマスプレゼントを是非お受け取りください。

 

つばめ学院では明日から冬期講習がスタートします。

一部のプレ講習は22日から開始していますが、明日からが正式日程でのスタートです。

 

 

講習期間は復習が大切

まずは季節講習の基本的な考え方から書いていこうと思います。

学校の授業が止まっている時期に行う「春期講習」「夏期講習」「冬期講習」というものは、基本的には復習が中心になります。

 

これは、学校がある時期の「通常授業」では必ず「予習」を中心に進めることと関係があります。

塾が持っている授業時間というのは非常に短いものです。つばめ学院の場合で言えば、一般的な中学生の「数学」の授業は週に100分です。

この100分で予習も復習も行うことは難しいので、「次の学校の授業では、こういうことをやるからね。」という形で「予習」を大切にします。その上で、学校の授業をしっかり受けて復習してもらうのです。

塾の通常授業が「復習」になってしまうと、学校の授業が「わからない」という状態で無駄になってしまう可能性があります。

 

この前提を踏まえると、塾の季節講習では「学校の授業がない時期こそ復習をしっかり進める」というお話になります。

 

しかし。です。

なんか、「復習」って地味だし、あまり気持ちが前向きにならない、、、という子もいるはずです。

 

そういう子に「復習」を前向きに捉えてもらいたいというのが、今日のブログの目的です。

そのお話を理解してもらうために、一旦脇道にお話はそれます。

 

 

点数を上げるための前提

次のテストは学年末試験ですね。

いきなりですが、お子さんは数学で何点くらい取ってくれそうですか?

 

「100点!」

「80点くらいでしょうか」

「60点は取れると思いますが」

「40点くらいかも、、、」

 

色々なご意見があると思いますが、その前提を考えてみたいんです。

「100点!」と力強くお答えいただいた方のお子さんが、前回の期末試験で「40点」を取っていたとは考えにくいですよね。

おそらく前回の試験で95点位をとっていたので、「次こそは100点」という気持ちを込めてのことだと思います。

逆に前回の点数が「40点」だった場合には、「頑張ったとして60点かな」という考えになりがちですし、そのご判断は概ね正しいと思います。

 

お伝えしたい結論は簡単です。

「次回の目標点」というのは、「前回の点数の延長」にあるということです。

いくら次回の試験範囲が「平行四辺形の証明」だとしても、その単元だけを勉強して得られる点数には限界があります。他方でそこまでの蓄積がしっかりできていれば、次回に向けては「試験範囲の中心」をしっかり勉強すれば高得点を狙えます。

 

言われなくてもわかってますよ。と言われそうなくらいに自明なことです。

 

 

「実はできてた」ことにするのが復習の醍醐味

やっと復習のお話に戻ります。

「復習」というと、「やったけど忘れたことを思い出す」という程度にしか感じない子が多いのです。

 

ところが実際は違います。

もちろん、忘れたことを思い出すことも復習の大切な役割の一部です。しかし、「攻めの復習」はもっと前向きです。

仮に前回までの試験結果が「40点」だったとします。この結果から、これまでの範囲には、その子が「理解していないこと」や「定着していないこと」が多くあることは明らかです。だから「40点」なのだと思います。

過去の点数を変えることはできませんが、今の自分を変えることはできます。

「前回は40点だったけど、実は今やったら80点は確実に取れるんだよね」という自分をこの冬休みに作ることは可能なんです。

 

そして、その「実は80点取れる自分」が3学期のスタートラインに立ったとしたらどうでしょうか。

「学年末試験で何点とれそうですか」という質問の答えは全く違うものになるのではないでしょうか。

 

復習とは「忘れたことを思い出す」ことだけではありません。

「もっとできるようにしておきたかった」という悔しさを挽回するチャンスです。その悔しさを挽回しても、過去の点数には変わりません。しかし、その影響はこの先の未来に大きなインパクトをもたらすはずです。

 

「方程式とかできるし」ではなく、

「方程式の時に諦めてしまったものは何か」を思い出し、その何かを確実に拾い上げる。

そういう攻めの復習を、この冬期講習で全ての生徒に経験してもらおうと思います。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございます。