君が勉強で「眠くなる」には理由がある
2022年1月20日
Vol.919
つばめ学院の関口です。
今日のブログでは塾の現場でいろいろな生徒を観察して得られた事実と考察を皆様とシェアしたいと思います。
塾の現場にいないと気づけないお話ではないかと思うので、是非最後までお付き合いください。
眠くなる子の共通点
私が受験生だったころに、
「人は口を動かしながら眠ることはできないから、アメをなめると眠気がとぶ」というアドバイスを受けたことがあります。
このアドバイスはとても有効でした。私はそれ以降、「眠気覚まし」としてのアメを多用するようになりました。
冷静に考えてみると、「口を動かしながら眠れない」は本当ですが、そもそも「体のどこかを動かしながら寝る」ということが無理な話です。
「手を動かしながら寝る」
ということも、やはり人はできないはずなんです。
そして、ここにヒントがあるように思います。
実際に教室で「よく寝てしまう子」は、見事に「手を動かさない子」ばかりです。
じーっとテキストを見つめているうちに、いつの間にかうつらうつら。。。
逆に集中力が続く子の多くは、実にせわしなく手を動かしています。
手を動かせ!それは技術だ!
ここまでのお話での結論はシンプルです。
「勉強の際は手を動かそう。そうすれば居眠りなんてしない。」
です。
じゃあ、これで一件落着か。
そう簡単なものでもないんです。これが。
居眠りしてしまう子のほとんどは「手を動かさない」のです。
しかし、
「手を動かすと良いよ」とアドバイスしても、「どう動かして良いか分からない」のです。
具体的には「何かを書く」という事なのですが、「何を書けば良いか分からない」という子がほとんどです。
何を書いて良いか分からないから書かない。そしてテキストを見ているうちに眠くなる。。。
そういう事のようです。
ここでわかって欲しいことがあります。
実は「書く」ということは「技術」なんです。
日頃から「手を動かす」が習慣になっているこというのは、日々「どういう場合に何を書くか」を考えながら決めています。
問題を解く前段階で「技術」を磨いているということになります。
問題以前に負けてはいられないですよね。
今日は簡単にできる「書き方」をご紹介しようと思います。まずは簡単なものから書きながら自分なりのルールを決めて欲しいのです。
具体的なポイントを紹介します
数学のポイント:
計算問題はとにかく細かく途中式を書くことをお勧めします。集中力が高まり精度も上がるので一石二鳥です。
文章問題では、まずは数字が出てきた段階で問題文に丸をつけましょう。理科なども同じ要領で数字をまるで囲みながら問題文を読むと良いです。
さらに図形問題や関数問題は、図に全ての情報を書き込むようにします。図だけを見て、問題文に戻らずに考えることができる状態を作ります。
英語のポイント:
英語や国語の文章は、読みながら鉛筆を動かします。
わからない単語や、意味の曖昧な言葉に丸をつけます。後で調べるためのマークをつけておきます。
文法問題を間違えた場合は、正しい文章をはじめから書くようにします。たまに、単語の順番を間違えた時に矢印で正しい位置を示す子がいますがお勧めできません。正しい文章の順序をしっかり目に焼き付けることが大切です。
並べ替え問題は、「使った単語」をしっかり斜線で消すようにしていきます。本番の試験でも「使う単語を余らせた」というミスは意外に多いです。普段からの習慣でこのミスはなくすことができます。
他にもいくつかポイントはありますが、まずは自分なりのルールを意識しながら始めてみることが大切ではないでしょうか。
「手を動かす」
簡単なようで、意外にできていない子が多いのです。
お子さんの手はしっかり動いていますか?
最後まで読んで頂いてありがとうございます。