いつか答案が配られなくなる日


つばめ学院の関口です。

今日の和光市は激しい雨が断続的に降っています。
私は奇跡的に小降りの時間に教室入りできました!ちょっとラッキー

つばめ学院では、中学生向けのワークとして自分の将来を想像するようなディスカッションをしています。

もともとは、こちらの冨永先生のお話に少しアレンジを加えたものです。


先日、塾生とのワークでお話した内容を少しお伝えしようと思います。


「いま、みんなは試験で解答用紙が配られるよね?」


「え?いきなり何の話ですか。」


「いや、ここまで実社会の話をしてきたじゃん。で、世の中はね。試験を受けられるだけラッキーってこともあるんだよ」


「試験を喜んでうける奴なんていないでしょ(笑)」


「どうだろう?例えば、さっきみんなが望むような「ふつー」の生活をするために必要なお金や就職先を考えたね。」
「そこにどうやって就職しよう?早稲田大学から就職。うん、なんかありそうな話だ。じゃあ、○○大学からは?」


「ちょっと厳しいと思うわ~」


「うん。無理とは言わないけど、大変そうだ。よく中学生が言うセリフがあるんだ。○○大学にだって、頭が良くて仕事ができる人はいるのにって」
「でもね、早稲田大学にだっているよね(笑)頭よくて仕事できる人」
「採用する企業からすれば、早稲田大学からの応募に目を向けるよ。だって、本当に頭がいいかは分からないけど、少なくとも勉強はできたわけだから。」
「○○大学の子は、頭がいいかもわからん、勉強はたぶんできなかった。そこからいい人材を探すのは大変でしょ。わざわざ面倒な方から選ばないよ」


「じゃあさ、そんなんなら、自分で会社作ればいいじゃん!」


「もちろん、その発想は良いと思うよ。俺だって会社つくった人の1人だからね^^」
「でもね、知っておいて。大多数の人間は、大学を出たら就職するんだよ。起業する人は少ない。良いとか悪いの話じゃなくて、事実の話ね。」
「でね。思うのは、早稲田に行っておけばいいじゃん。早稲田じゃなくて、東大でもいいんだけどさ。そのために、まずは学年でトップ。せめて5位以内に入ってよ」


「えぇえぇ!!そんなん無理に決まってんじゃん!!」


「でも試験は受けられるぜ。答案用紙はもらえる。いま学年トップの奴の2倍勉強しろよ。そしたら、5位以内に入ることは本当に無理なの?」
「さっき話したよな。○○大学では、みんなが望む「ふつー」を手にするための就職が難しくなるんだよ。場合によっては、採用試験さえ受けられないかもしれない。」
「想像してみてほしい。ある人には答案用紙が配られる。でも、君には配られない。そんな想像を。そして、それはある意味では事実なんだ」


このワークを通じて言いたいことは。。。

学歴を持ち上げることではないんです。
大企業に就職することが幸せへの唯一の道じゃないことくらい分かっています。
大人になってからの努力で、可能性は無限大だってことも知っています。


でも


でもです。


中学生のうちに頑張っておく方が、圧倒的にラクなんです。

高学歴を得て、それを利用しない行き方だって選択できる。

でも学歴がないために、選択の幅が狭まることはある。



大人になってから。。。

でも、その時は「答案用紙を配られる」その場所に立つまでに相当な努力が必要とされます。

自分を「試してもらう」こと自体が、すでにハードル。


中学生は違うんです、何もしなくても。頼まなくても(笑)

年に5回

自分の前に答案用紙が運ばれてきます


いつか答案用紙が配られなくなる日が来るんです。それは必ず。


最後まで読んで頂いてありがとうございます。