「分からない」が免罪符ではいけない

つばめ学院の関口です。



本日は和光市内のご家庭に折込チラシが入っている日でもありますので、少し早めに更新してみます。


そして、さらりと宣伝を(笑)



つばめ学院は「反転授業。。。のようなもの」を取り入れています。



分かりにくいですよね^^;



ちゃんと説明します。


まず、「反転授業」から。


「反転授業」は従来のように、授業→演習(宿題)という流れを逆にしようというお話です。


つまり、


授業(宿題)→演習


という形で、演習やその他の活動を塾や学校で行う。


一斉の説明形式の授業は宿題として、事前に家で予習してもらう。というものです。


もちろん、この背景にはICT技術が飛躍的に向上したため、家で動画を見ることができるようになったということがあります。

いままでのように、「先生が話す」ということが必須ではなくなったということです。


この試み自体は、日本では特に佐賀県武雄市の取り組みが話題になっています。


賛否については、いろいろとあると思うので、ここでは触れません。


「成功した!」とはっきりと言えるような事例はまだ少ない分野だと思います。



つばめ学院は「塾」として、この仕組を一部で取り入れています。


具体的にご紹介します。


塾生は塾に来ると、一番初めにタブレットで授業を聞きます。

(動画は全て塾長オリジナル^^)


説明を聞き終えた子から、そのまま演習に移ります。

動画でコンパクトな説明におさえてありますので、通常の授業に比べて説明→演習の接続がスムーズなところが特徴です。


もちろん、説明や演習の途中で分からなければ、動画でしゃべっている本人が直接、説明しなおします^^



この動画授業での大きなメリットは

・個々のペースに合わせた学習ができる

(早ければどんどん進む、気になるなら何度も見直す)

・説明を聞いている間は、先生と「一対一」なので、主体的に受けやすい

・試験前に理解の怪しいところを、徹底的に聞き直し、解き直しできる


などがあります。


さて、ここでよく出る質問と、隠れたメリットについてお話します。

これは、実際にやった人でないと体感できないことだと思います!




「本当に動画で勉強するのでしょうか?寝たりする子はいませんか?」


という質問が非常に多いです。


まず、「動画で」勉強はできます。つばめ学院の授業では、まわりの音が遮断される動画の時間が一番静かに勉強してくれます。

集中が途切れやすいのは、むしろ後半の演習の方です。


寝たりする子は。。。それはいます^^;


寝た子はおこします。励まします。頑張ってもらいます。


でも、これって「動画だから」ということではないと思います。

あくまでモチベーションの問題なので、この点については他の塾と同じようなアプローチになると思います。



そして、実はこの動画に関して非常に興味深い効果が出てきました


「主体的に学ぶ姿勢がつくれる」


ということです。



いわゆる「個別指導」の一番の課題と言われている


「教えすぎ」を防ぐことができます


「個別指導」というと、その子にあったきめ細かい指導で「分かる」ようにしてくれる。


というイメージがあります。


もちろん、それはそれで正解だと思います。


だだ、ゴールは「分かる」ことなのでしょうか?


少なくとも「できる」ようにならないと、試験では点数がとれません。



この、「分かる」と「できる」を分けるポイントが「教えすぎ」問題です。


講師が学生など、経験の浅い指導者の場合、教えすぎてしまうケースがすごく多いです。


人間だれしも、教えた相手に「分かった!!分かりやすい!」と言ってもらいたいですから。

一定の距離感を保って、相手を力強くする。ということは非常に難しい。



動画はこの点をしっかりカバーできます。



「個別指導塾」で成績が伸びなかったという生徒を指導した初めのことです



「先生、わかんない」


「おぉそうか、どこが分からなかった?」


「ぜんぶ」


「え?全部って、問題文の意味も分からなかったの?」


「んーっつーか、全部!」


「じゃあ、分からないところ指さしてくんない?」


「えー!これだよこれ。(指で問題部分を丸くかこむ)」


「まあ、そうだな。いま、その問題やってるんだね。でな、問題全部をまるっとしたら、どこが分からないか、俺に伝わらないからさ。もう少し細かくしてくんない?」


「ここ!(やや投げやり。。。)」


「それ、選択肢。。。選択肢の意味が分からないってこと?」



このケースはやや極端でしたが、近いケースはよくあります。


「分からない」という言葉が免罪符になってしまっている。


「考えたけど理解できない」



「考えたくない」


が、同じ「分からない」という言葉で表現されてしまう。


そして、その「分からない」に反応した「先生」がいそいそと、問題文の説明から始める。。。


この状態で、生徒が自分の力で問題解決する能力を養っているとはとても思えません。



「動画授業」では、「考えていない」と判断した場合には、


「もう一回、ちゃんと説明聞いてみて」


と指導します。


「分かろう」という気持ちで向かう子は、必ず「どこ」を説明できます。


これは、能力の高い低いとは関係なく。


場合によっては、動画を一時停止して、「先生、ここ!この部分!」と言ってくれる子もいます。


通常の授業では、この「分かろうとして聞いているか」という判断は非常に時間を必要とする判断です。


また、その対応にも時間がかかることが多いです。


コンパクトで冗長性のない説明だからこそ、生徒の「主体的な学び」を鍛えられる。


それが、つばめ学院の「反転授業。。。のようなもの」です。



。。。なんか、もっと素敵なネーミングが必要ですね



最後まで読んで頂いてありがとうございます。