誰だって変われる

つばめ学院の関口です。


以前、「人はそんなに変われない」という話を聞いたことがあります。


「理解力の高い子」と「理解力の低い子」


がいるのと同様に


「勉強をすることができる子」と「勉強をすることができない子」がいる。


と。



私はこの考え方に賛同していません。


どんな人間にも必ず可能性があると信じています。


「勉強なんて全然しなかった」


そういう子だって、「勉強する子」に変わることができる。



この内容に明確な解答を出すことは不可能だと思います。


そうだとするならば、「全ての子に可能性がある」と信じた方が幸せです。



「そうやって信じた結果、大きく傷つくことにだってなる」


との反論もありました。


それでも、私は「信じて努力する子」を全力でサポートします。


大きく傷つくことだって、人生にとって大きな財産になります。


むしろ大きく傷つくことすらできない人生こそが不幸なんです。




前置きが長くなりました。。。


ある生徒の頑張りを見て、そんな事を思い出したのです。



彼女は今回の中間試験で。。。。なんと。。。。


数学が17点アップ!!

5教科合計ではナント96点アップ!!


という数字を出しました。


勘の良い方はお気づきかもしれません。


これだけ点数が上がるということは、「そもそもその前はどうだったの?」


と言うのかもしれません。


でも、彼女に起きた大きな変化からすれば、「そもそも」なんて話はどうでも良くなります。



初めて彼女にあった時、「勉強に対する自信をずいぶん失っているなぁ」というのが一番印象的でした。


普段は快活な子ですが、こと勉強になると。。。。


「ちゃんとやっているはずなのに、なんで??」


自分に対する苛立ちがこちらにも伝わります。


また、ちゃんと勉強する人になりたいんだけれども、流されてしまう。


「やらなきゃ」と思ってはいるけど、動けない。


そんな自分に嫌悪感を抱いているように見えました。



こうやって書くと、真面目一辺倒な子が悩んでいるように感じるかもしれません。


でも、実際の彼女はどちらかというと友達がいっぱいで、いつも楽しそう。


勉強よりも率先して遊びを選択してしまいそうな「イメージ」に見えました。




彼女に何か特別なきっかけがあったわけではありません。


授業のたびに、「勉強に対する態度に問題がある。それが伸びない原因だよ」本当に細かい事をいちいち指摘し続けます。


そして、やがて彼女は宣言します。



「先生、私、毎日家で30分勉強することに決めた!!」


「だめ。2時間 ( ̄▽ ̄)」


「え?いままで全然やってないんだよ!30分だってエラいじゃん!!」


「うん。30分でもエラい。でも2時間はもっとエラい。でね、ツラさはどっちも対して変わらねーから。なれたら30分でも2時間でも苦しくなくなるんだよ。だったら、最初に2時間にしとけって」


この無茶振りのようなアドバイスを、実直に行動に移してくれます。


もちろん、いまも継続中だそうです。


「学校の勉強が分かる!勉強する事が楽しい」


今日は、そう言っていました。



「今なら分かるだろ。悩んでた頃って。。。普段は10の勉強を今回は12もやった。とか。それで試験の点数が上がるか下がるかは誤差の範囲だよ。」

「でも、いまのお前は10だったものを20にした。今までの2倍にすれば、効果が出ないわけないだろ」



「うん。すっごい分かる。これなら絶対できるに決まってる」



「それが分かればしめたもの^^ 今後大人になってからも、結果がでない時に「じゃあ2倍やってやろう」っていう発想がでる大人になれるから♪」




今回、これだけ大きく成績を伸ばした彼女は更に言ってくれました。


「先生、次回のテストはもっと伸ばします!だって、2時間勉強を始めた時期からすると、効果がでるのは次のテストの方が大きいと思うから。」



人は変われます


そう思って努力する方が絶対に幸せです



そして、そんな場面に何度も立ち会わせて頂ける私は幸せ者です。



最後まで読んで頂いてありがとうございます。