無意識の習慣が怖いんです

つばめ学院の関口です。


以前、毎回のように私に「書き直し」を命じられる子がいました。


必死に「書く」ことを直しました。



入塾の際によく「うちの子は字が汚くて」と言われることがあります。


でも、この事自体あまり重要視されることは少ないですね。



結構、怖いんですよ。


字に限らず、「習慣」の問題は。。。



今日お伝えしたいことは、「細かいことほど、早めに習慣にして下さい」ということです。



冒頭の「字を直した」子の例でお話をします。


その子は、特にアルファベットが書けませんでした。


もちろん、アルファベットを順番に書くことも、単語を書くことも問題ないです。


ただし、「人が読める程度の字で書く」ということが「できない」状態でした。



多くの子が勘違いしています。


「ちゃんと書けば書ける」と。


でも違うんです。「ちゃんと書けない」んです。



具体的にいきます。


例えば、いい加減に書いてしまうので、「a」と「u」が区別できない書き方になります。

(aと書こうとしても、上が閉じないのでuに見えてしまう)


こういう子の場合、かなり意識しないと、「正しいa」が書けません。


そして、多くの場合、その他にも問題を抱えていることが多いです。


例えば。。。


「Pとp」や「Sとs」のように同じ形の大文字と小文字を区別できない。

(意識しないと、大文字にしか見えない文字を書いてしまう)


ピリオドを書き忘れる。

(単語が正しく並べば良いと思っている。)


こういった、複合的に「字」の問題を抱えている子は、「aとu」に意識を向けるとピリオドを忘れます。


ピリオドの意識を向けると、どこでもsが大文字になってしまいます。


普段、「無意識でやっていること」だからこそ、「意識的に直す」ということが非常に難しいのです。



今回は「字を丁寧に書く」という事をとりあげましたが。。。


・はっきり挨拶する

・持ち物をそろえる

・敬語を使う

etc…


無意識でやっている、細かいけど、大切なこと


こういうものは、「負の習慣」がついてしまうと本当に矯正に時間がかかります。


なんといっても、本人が「いざとなればできる」と思っているから、余計にスタートに時間がかかります。



ご家庭で「ふと気になったこと」は、ガミガミ言わなくても良いですので、気になるつど、何度でも指摘してあげて下さい。


本当に「いざという時」に全くできない事に気づいてからでは大変です。



最後まで読んで頂いてありがとうございます。