自ら失点を招く愚

つばめ学院の関口です。



本日、公立中学の試験初日でした。


「あれだけ言ったのに。。。」


という事がまた起きたので、懲りずに書きます。


「途中式」と「丁寧な字」のお話です。



このお話は、本当に根が深い問題なんです。


本当に「これでもか」というほど言い続けないと変わっていかない難題です。。。



・途中式をちゃんと書きなさい

・丁寧な字を書きなさい


この2点。


非常に大切です。まず、この点を強調しておきます。



そのうえで、指摘します。


上記の2点は、多くの子が勘違いをしています。


「やらないだけ」だと勘違いしています。


私は受業で繰り返し言います。


「途中式を書かないのではない。書けないんだよ。本当に。」

「丁寧に書かないんじゃないよ。書けないんだ。」



今日の話しに戻ります。


試験が終わるやいなや、塾に直行して自習を始める子達。


多分にもれず、今日の数学のテストの答えについてワイワイ。



そこから声が聞こえます


「うわぁーやっちゃったよ!えー、なんでぇ?」


答案を見ると、簡単な計算問題を間違っています。


用紙を見ると、ぐちゃぐちゃに殴り書きした計算のあと。



「ん?途中式書かなかったの?」


「あ、、、いや、この辺に書いた。。。あ、これ」


「これは式とは言わないよ。たんなるメモ書き」


すこーしずつ、声が厳しくなります(笑)


「あのさ、、、これ、ミスでもうっかりでもないからな。」


「でも、先生。これここで(-3)を二乗するから9になって、前の数字と・・・」


「だから、なんで今も暗算してんだよ。書けって。」


生徒の答案に途中式を書いて示します。そして説教。


「途中式を書けば9割以上で確実に正解する問題だ。それをお前は、自分の判断で暗算した。結果、正解する確率は6割に下がった。としようか。とにかく、これは起こるべくして起きたことだ。お前が自分で招いたことなんだ。それを自覚しろ!」


絶対に点数を上げたい。そう言いながら、自ら「失点する方に向かう子」は少なくありません。


点数を上げるというなら


いや、人の教えを活かすなら


まずはその姿勢から正さなければいけません。だって、「やらない理由」なんてないんですから。


「面倒だから点数あがらなくてもいい」と言っているのと同じ。



英語で「字が汚い」という子も同じです。


読めないような字を書く子は、私に厳しく注意されます。


たとえ、自分のノートであっても。



誰にも見せない時の字をしっかり書く。それが必要です。


なぜなら、それで「失点する」からです。


理解する子は少ないです。


多くの子が思っています。


「試験の時はちゃんと書くから大丈夫」と。


大間違いです。


意識しないといけない時点で「負け」が確定しているんです。


「試験だから、ちゃんと書かないと。。。」


そう思っている子は、些細なところで”s”を付け忘れたり、ピリオドをつけ忘れます。


人は大切な局面では、多くの事を意識することはできません。


だからこそ、「些細な事こそ」意識しなくてもできる練習を日頃からしなければなりません。


最後まで読んで頂いてありがとうございます。



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