いつか誰も咎めない日がくるかも

つばめ学院の関口です。


久しぶりに「野々村元県議」がニュースに出てきていますね。


そういう話、中高生は大好きですね。


普段、あまり私が触れないネタなので、名前を口にしただけで、生徒の目の色が変わります。

(困ったもんだ)


元県議の初公判欠席について、私がどうこう言いたいわけではないんです。


ただ、それを通じて生徒に伝えておきたいことがあったので、良い機会かなと思い話しました。



「いつか、だれも咎めなくなる」



という事なんです。



今はいいんです。


中高生のうちは。


宿題をやってきていない、いい加減な態度をする、テキストを忘れる。。。


そういう事をすれば、即座に私が注意します。


また、見え透いたウソをつけばそこもちゃんと指摘します。


そういういい加減な事をすれば、優しく指導をして上がられます。


「ってめー!!ふざけたこと言ってんじゃねーぞ!!」


あ、セリフはあくまでイメージという事で(笑)



いずれにせよ、生徒に知っておいて頂きたいことは、


「いまは大事に至らないように、おとなが適切なタイミングで咎めてくれる」


という事実。


そして、


「いずれそれはなくなる」


という事です。




今回の野々村元県議の件もそうですよね。


ぎりぎりまで弁護人が説得したそうですが、「結果として」彼は欠席した。


大人は「欠席する」ことができるんです。


そして、おそらくはより状況は不利な方に進んでいきます。。。



私がビジネスマンだった頃もそうです。


大人同士はいちいち「咎めたり」しません。


以前、後輩達のプレゼン研修を仕切ったことがあります。


トップバッターの予定だった人間が大遅刻。


コーディネート役だった私は、すでに社内のかなりの社員が集まってきている事もあり、当然、スムーズに進める事が求められます。


プレゼンの順番をいじりまくり、なんとか事無きを得ました。


プレゼン研修が始まってだいぶたってから、トップバッターだった子が現れました。


その手には「遅延証明」です。


「関口さん、すいません。でも、電車が遅れたんです。あ、これ遅延証明です。」


差し出された遅延証明を、その場で破りすてて言います。


「いやそういう事もあると思うけど、電話の1つを入れることはできただろう?だって、君のために人を集めた研修を遅らせるわけにいかないだろ」


「あー。。。そうですね。すいません。気が付きませんでした。」


「うん。分かってくれれば良いよ。大変だったね。」



私がその子を以降のプロジェクトでメンバーに指定することはありませんでした。



もちろん、「気持ちがあって、それでも足りない」そういう人間は叱咤してでも鍛えます。


でも、大人の社会では、「無駄な摩擦はお互いを消耗するだけで、なんのメリットもない」という考え方は普通です。



そういう話しを今日の受業ではしました。



「咎められない」


とは


「助けられない」


と同じ。


そして、勝手に自分の周りの状況が悪化していく。


社会にはそういう側面があることを知っとくことは損じゃない。



テレビを見て、「うえーばっかみたい」と笑うのは勝手だが、そこから何も学べないまま大きくなれば、いずれ君も「ばっかみたい」と言われる人になるかもしれないよ。


と言って、終わりました。



自立した自己を創る第一歩は、「守られている自分」を正確に認識することからではないでしょうか。


最後まで読んで頂いてありがとうございます。



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