情報社会のコンパス

つばめ学院の関口です。



「本を読む人だけが手にするもの」


という本を読みました。


藤原和博さんの本は相変わらず読みやすくて面白いですね。


今日はこの本に触発されて、日頃考えている「これからの情報との接し方」について書いてみようと思います。



情報化社会です。いきなりですが。。。


これからの若者達が生きていく世の中で、「正しい情報」とどう向き合えば良いのでしょうか。


私見ながら書いてみます。



インターネットに流れる膨大な情報があることを前提に、「正しい情報」をつかむためのポイントには2つのことがあると考えています。


1.1次情報と論理

2.情報の複線化


1つずつ補足していきます。


1.1次情報と論理

まずインターネットには膨大な情報がありますが、情報の相当量がシェアによる拡散であるケースが多くあります。

「ある情報を参照」して、誰かが意見を言っていることもあります。

これらは以前からあるとはいえ、やはりインターネットの普及で急速に増加したはずです。


「そもそもの情報元はどれか」をしっかり探り、論理的に破綻のない意見を受け取る。

そういう姿勢が、いままで以上に大切になってきていると感じます。


そういう意味において、「論理的な展開」を鍛える読書は個人的に高く評価しています。

もちろん、生徒にもすすめます。

Webの情報も良いのですが、「論理展開」という点になると、レベルの格差があまりに大きいです。


稚拙な論理ばかり読んで、逆に論理展開が弱くなる恐れすらある気がします。


2.情報の複線化

とは言え、「1次情報にあたる」というのは、言うのは簡単ですが、実際には困難なケースの方が多いかもしれません。


そこで私がすすめているのが「情報の複線化」です。

いろいろな角度からの意見や情報に触れることで、重複する部分の情報と重複しない情報に分けていきます。


情報の複線化により、同じ情報であっても濃淡ができます。

その濃淡をよろどころに、「もっともらしい情報」を手にしていく方法です。


やはりこの点においても、「多くの情報を受け取る」という力を読書が養ってくれると考えています。

Webじゃだめなのか?というご意見もあると思います。

だめではないのですが、情報にあたるうちにいつの間にか「動画を見てた」なんて事が起こりうるのがWebですよね。


はい。私も経験があります。。。

やはり、読書をお勧めしています。



教室での会話では、とにかく生徒に「いろんな見方」と「納得感のある説明」を身に付けてもらおうと意識しています。

堅苦しい会話は嫌ですが、おどけながらでも、


「えー?それマジでそう思うの?」


「いやいやいや、こーゆー事もあるでしょ!」


ちょっとした突っ込みをいれるだけで、生徒の思考が一気に深くなる事もあります。


そういう瞬間に立ち会えるのは、塾人としての醍醐味の1つじゃないかと思っています。



最後まで読んで頂いてありがとうございます。




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