つばめ学院の関口です。
タイトルのイメージと逆のようなお話になることを予めご容赦下さい。
(いつもそうだろ!というツッコミはスルーさせて頂きます(笑))
少し「やんちゃ」な男の子に関するお話です。
私も辛抱を重ね、言葉を重ね、やっと変化の兆しが見えてきた。。。そんなお話です。
コイツらは「かわいい奴ら」なんです。
見た目はちょっといかつくて、悪ぶっている感じ。
まあ、男の子にしては早熟で、彼女の話しやゴシップの話しに余念がない。
当然ですが、「真面目な」子達からすると、「ちょっと怖くて近づき難い」ような存在です。
彼らは遅刻の常習犯
以前は相当厳しく(ちょっと文章で書くと誤解を招く可能性あり)指導したりもしました。
それでも、すぐには変わりません。
5分くらい遅れて授業にきます。
バカみたいにデカい声で「ちーっす!!」といって入ってきます。
ポイントは「3人同時に」という事^^
他の子は声の大きさに驚きます。
私はなるべく静かな声で、「授業は始まってる。早く席につけ。」とだけ言います。
次に、
「遅刻の理由は?」と聞くと・・・
「いや、だってさ。○○が待ち合わせ場所に全然こないから、それ待ってたの。先生、俺じゃなくてコイツのせいだから、俺たちの遅刻」
そして、返すんです。
後輩も女の子もいる前で。
分かってほしいから。強くなってほしいから。
「あは(笑)そーかそーか。友達待ってて遅れたんだな。分かる分かる、お前らの気持ち。3人一緒じゃないと怖いもんな。いつも怖そうにしてるから。いつものキャラで塾に来るのには、1人は怖いよな。。。」
「ちなみに、小3でも一人で塾来るけどね。頑張って自転車こいで塾来てさ。まだお友達が少なくて不安でも、一生懸命上級生と話そうとして頑張ってるぜ。んで、仲良くなって楽しくやってるよ。」
「それに比べるとお前らは本当にかわいいよな(笑)。いくら強がってたって、一人で塾にくる勇気ないもんな。」
「しょーがねーよ。ビビリっ子は友達とツルんで行動するしかねーから。ホントにかわいい奴らだな」
そこまで言われると、いろんな反論は出ることはでます。
「いや、別に来られねーってわけじゃねえよ」
「じゃあ、なんで今日来なかったの?遅刻するかもしれないのに。怖いんだろ。みんなが真面目にやっているところに場違いな自分が一人で来るの。」
「んなことねーよ」
「じゃ、二度と遅刻すんな。一人でも来い。その程度の勇気が出せなくてどーすんだよ、初心者」
毎回、こんなやり取りをしています。
そして、今回の試験対策で一つの変化がおきました。
日曜日に行った、「時間無制限の勉強会」です。
ある一人が申し込みにきました。
「おー!やるか。頑張ろうぜ!!他の2人は参加するのか?」
「わかんねぇ。とりあえず俺は行きます」
そして当日、彼は一人でやってきました。
他の子達が学年性別を問わず、勉強を進めるなか・・・
一人離れた席に陣取り、「話しかけるなオーラ」をバリバリ出しながら、黙々とやります。
休憩時間
やはり、誰も声をかけられないし、誰とも交流しません。
昼休み
どうやら、他の子達は全員で昼食にでかけるようです。誘いの声はかけられましたが、彼は断ります。
私も、「おい!○○!お前、昼飯どーすんだよ。いまから俺は弁当買いにいくけど、来るか?」
「いや、まだどーすっか、決めてないからいい」
結局、彼は昼休み中も食事をとらず、勉強を進めました。
開始10時間を超えたあたりから。。。
次第に他の子との交流が始まりました。
最後まで残った子達は、ある意味で「同志」です(笑)
そうやって、日曜日に一人で黙々と頑張った彼は・・・
今日の授業では、他の友達とは比較にならないほどの完成度に仕上がっていました。
相変わらず今日の授業では、ガヤガヤやって私に怒られていましたが・・・
なんか、こういう人の成長を間近で見られるというのは、塾人としての特権だなぁといつも感じます。
ちなみに、今後の展開は。。。。
この1人のキーパーソンを中心に、他の2人の意識も変わってきます。それは間違いなくわかります。
だからこそ、それを見守るのは楽しいんです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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