頑張るほどに遠ざかる

つばめ学院の関口です。

 

先日、塾内でも話をした内容ですが大切な話なのでブログにも書いておこうと思います。

 

「手段と目的」

 

のお話です。

 

大人の世界では良く言われる事ですよね。

 

「手段と目的」を混同するな。って。

 

 

これが混乱するとどんなに「頑張って」も「結果は出ない」んですね。

 

場合によっては逆効果です。

 

やらない方がマシってことですね。。。

 

 

例えば「塾の生徒募集」について書いてみます。

 

たくさんの生徒に集まって欲しいから。

 

という理由で、毎日1,000枚のポスティングをやる。とします。

 

 

ここで

 

「目的」は生徒に集まってもらうこと

 

「手段」がポスティング

 

です。そして、よくある事がこの混同です。自戒をこめつつ。

 

 

もし、「目的」が1,000枚のポスティング。

 

になってしまったらどうでしょうか?

 

ポスティングさえすれば、何でも良い。ということになってしまいますよね。

 

 

明らかに塾を必要とする方が住んでいないと分かる家にチラシを入れてもだだの迷惑です。

 

あまりにも雑で乱暴な入れ方をすれば、その姿を見られるかもしれません。

 

あまりに態度が悪いと、わざわざ「悪い噂」をチラシと一緒にばらまいていることになりかねません。

 

これが、「手段」と「目的」の混同による逆効果だと思います。

 

 

では、塾の学習についてはどうか。

(つまり生徒の側。ということですね)

 

 

成績を上げる、学力をつける。もっと言うと「学ぶ力」をつける。これが目的ですよね。

 

そして塾に行く、授業を受ける、宿題をする。は「手段」です。

 

決して「目的」にはなりません。

 

 

これを混同するとどうなるか?

 

 

お分かりですよね

 

 

「塾に行けば何とかなる」

 

「授業を受けて、宿題もやっているんだから成績が上がる」

 

という考えになります。

 

 

 

そんなわけないんです。

 

ダメですよ。塾が「目的」なんかになっては。

 

絶望的な言い方ですけど、本当です。それじゃダメ。

 

 

なんで、私がこんな事をブログに書いているのかも書きます。

 

「目的」がお子さんの「学ぶ力」を育てることだから。です。

 

私にとっても、塾は「手段」でしかありません。

 

 

 

でもどうでしょうか?

 

もし、「塾生を増やす」ことが目的の塾があったとしたら。

 

当然ですが、こんな事は言いません。

 

塾に人が来るためにいくらでも耳障りの良い事を言うかもしれません。

 

なぜなら、塾生には「塾に来てくれる事」しか期待していないからです。

 

私はそれを「不誠実」だと考えます。

 

 

 

生徒にとって塾が「目的」になった瞬間から、その子の「学ぶ力」は急速に落ちていきます。

 

つまり、「来る事が目的なら」「授業を受けることが目的なら」「宿題をやる事が目的なら」

 

来ない方がマシ

 

という事です。

 

 

当然の事なのですが、当然だからこそ、耳が痛いお話です。

 

言いたい人も少ないし、聞きたい人も少ない。

 

だから言います。

 

そこに価値があると分かっていますから。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。