知的レベルを上げるということ

つばめ学院の関口です。

 

本日は春期講習の準備を進めつつ、期末試験の結果を振り返る個人面談をしています。

 

生徒一人一人の答案を見ながら、その子の課題を見つけ出して処方箋を出します。

 

もちろん、できるのは処方箋まで。

 

とはいえ、答案から透けてみえる「意外な自分」を突き付けられて刺激を受けて帰ってくれる子が多いです。

 

 

 

今日はそんな個人面談からのお話です。

 

「漢字」にまつわる知性について。。。

 

 

ある生徒の答案を見ながら、教科ごとの勉強法や課題。とは別に、気になる点を発見しました。

 

理科の答案で、ある現象が起きる理由を記述する欄に

 

「・・・がすくないから。」

 

と書いてありました。

 

ん?

 

 

その子に聞きます。

 

「ねえ、なんでこの”すくない”は漢字で書かないの?他もひらがなが多いけど、”少ない”くらいは漢字でも書けるだろ?」

 

「さすがにそれは書けます(笑)。でも、なんでだろう。うーん、、、何となくっすかね」

 

「書ける時は絶対に漢字で書けよ。な。次から」

 

「あ、はい」

 

「いま、なんでそんな細かいことにこだわるんだよ!って思ったろ」

 

「思いました(笑)」

(↑コイツ素直^^)

 

という事で、解説つきで話しをしました。

 

本人にも確認しましたが、この記述を書くうえで、「少ない」と「すくない」。どちらも画数的にも大差はないし、決して難しい漢字でもないです。

 

だとすれば、「すくない」と記述した理由は、「その方がラクだから」なんだと思います。

 

本人に確認しても、

 

「あー、確かにその方がラクって思ったのかもしれないです。そんな意識はしてないけど。」

 

「要するに意識しないレベルで、ラクだって感じてしまったんじゃねえの。それちょっとマズいから矯正しようね。」

 

「そんなにマズいですか?」

 

「マズい。お前の知的レベルが下がる。だってね、お前はラクだから”ひらがな”を書いた。俺はラクだから”漢字”を書くよ。だって、漢字の方が短い文章で正確に意味が伝わるだろ。「熱い」と「暑い」みたいにさ。ひらがなと漢字、どちらも選択できる場面で、同じラクだからって理由で漢字を書く人もいれば、ひらがなで書く人もいる。これって何を優先するか?の問題だし、その人の知的レベルが表れると思うぜ。」

「ラクだから”ひらがな”の大人にはなるなよ」

 

 

そんな会話をしました。

 

やはり生徒達には、「漢字で書くほうがラク」「漢字で書いてもらった方が読みやすい」そういう感覚を当たり前に身に付けた大人になってもらいたいですね。

 

 

たまに「申し訳ありません」を誤変換したままメールが送られてきたりしますけど。。。やはりそういう方の感性や知性は疑ってしまいますよね。

 

 

答案からは生徒のいろんな個性が受け取れます。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

今日はいつも以上に、誤字チェックを入念にして公開します(笑)