つばめ学院の関口です。
今日は新中3生の保護者に向けて、メッセージを書きます。
私がこれまで経験してきた中で、「これだけは知っておいてほしい」という事を書きます。
その1つが部活と勉強についてです。
これから一年間、受験生は必死に勉強することになります。
合格/不合格とは別の問題なんですが、「納得のいかない受験」をする事になる子はどういう子か想像できますか?
第一に「努力を怠った子」。これは当然です。すぐに思いつくと思います。
では、それ以外ではどうでしょうか?
「努力した」「頑張った」にも関わらず、納得のいかない1年を送る子がいることを想像できますか?
(繰り返しますが、不合格とは違います。)
少し話を進めることにします。
これからの1年。特に前半は多くの子にとって、「部活」と「勉強」で時間の奪い合いになります。
つばめ学院はしっかりその時間争奪戦に参戦します。
「もっと勉強に時間を!」と言います。
(勉強は部活の合間でなんとかします。。。という塾は論外)
ご本人が「部活を頑張りたい」と言っていて、ご家庭も「それで良いんじゃないか」と言っているところに。
「もっと勉強しましょう」と言うんです。
しかも、ムキになって
なぜか?
理由は単純です。
「絶対にそれが、その子の将来に役立つと確信している」からです。
次の話しを聞いたのは、だいぶ以前の話ですが。。。今もそういう事が残っているかもしれません。
ある生徒が日曜にある部活の試合を休みたいと言ったところ顧問の先生(学校の先生!)に断られました。
でも、その日は数少ない「会場模試」の日だったんです。
埼玉で言えば、北辰テスト。
先生の言い分はこうです。
「その日の試合は大切な試合。でも会場模試はまだ後にもある。私立の併願をとりたいなら、後の模試で頑張れ」
唖然としました。。。
学校に抗議しようとしましたが、ご家庭に止められました。。。
経験上、よく分かっています。会場模試は「経験が不足」していると実力が出せません。
その場の雰囲気にのまれますから。
これは決して極端な例ではありません。是非、運動部に所属しているお子さんは、お家の人が確認してみて下さい、
「北辰テストの日に部活を休めるか」
「塾の補習を理由に部活を休めるか」
Noという部活は多い気がします。
これは批判を覚悟で言います。
きっと、その先生はお子さんの将来に何の責任も追わないですよ
だって、担任でもなければ、卒業後に関係が続くことも少ないですから。
つばめ学院は「塾が第一優先!!」と言う気はありません。
それでも、毎回、「ムリ」と言われる事を承知で言います。
「この日に北辰あるから受けろよ」
「あー、その日は部活の試合」
「じゃ、休んで行け。」
「そんなのムリですよ」
毎回、繰り返します。でも、実際に「休みたい」と交渉する子も少なくないです。
大事な事は「毎回の判断を明確にすること」だと思っています。
「なんとなく部活頑張る」
そして引退してから
「受験勉強頑張る」
という構図では。。。お子さんが悲しい思いをすることすらあるのが、いまの学校事情なんです。
意識しておかないと、、後悔する可能性があるんです。
「先生の言う通り、しっかり部活も頑張ったし。引退してからは勉強だって自分なりに頑張ったのに。。。なんで自分は他の子のように清々しくならないんだろうか」
まずは自分で考えることが必要です。
「この試合に出ることは、会場模試や塾の補習以上に自分にとって大切なのか」
その上で、部活を選択していく子は大丈夫です。
その後の勉強に対する意識が変わります。
なぜなら、「試合に出る」ことで「出遅れた自分」を認識できますから。
一番罪深いのは、「出遅れた」という事実を隠すことです。
そして忘れて欲しくないことがあります。
受験生なんて「誰だって」頑張っているんです。
程度の差こそあれ、頑張っているんです。
だから、「頑張れば結果が出るはず」というのは幻想です。
同じ頑張るなら、賢く立ち回りながら頑張った方が結果が出ます。
ズルくも悪くもないです。賢いだけです。
賢い子は、「いま」頑張っています。引退した後は、みんなが全力疾走する事はわかりきっているからです。
その子にどんな事情があったとしても、、、
「一年後にできなければならない事」
は絶対に変わらないということが真実です。
受験と向き合っていくと分かります。
「誠実なのは誰か」「覚悟を持っているのは誰か」「身勝手なのは誰か」
お子さんを守れるのは、最後はご家庭の大人しかいないんです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
下のブログではより激しく部活に対する怒りをぶつけています。
今日のお話に共感して頂ける方は、よろしければご覧下さい。
コメントをお書きください
学習ジム・コーチ (火曜日, 12 4月 2016 10:42)
私もセミナーで「部活との両立は無理」と言ったらお母さんにぶ然とされました(笑)。部活の先生も「その子人生」を考えて指導してほしいですよね。
関口良孝 (火曜日, 12 4月 2016 12:37)
おっしゃる通りですね。
「学業と部活の両立」を妨げれいるのは、多くの場合は「部活の先生」だと思っていますので。
少なくとも文科省の指針にしたがって、週休2日を生徒に与えるのは、心身の育成上も大切だと思います。無休の部活は多いですね。。。