つばめ学院の関口です。
このタイトル表現自体が古臭いんですけどね。。。
昨夜からなにかと立て込んでしまい、昨日は痛恨の「ブログ更新なし」になってしまいました。。。
明日、2つ更新して遅れを戻してやろうと意気込んでいます!!
実は今日の午前中は先日のセミナーで知り合った教材会社の方とお会いしていました。
売っている「商材」の話しも楽しいですが、その裏にある「コンセプト」を聞くのは非常に面白いんです。
そのお話の中で、非常に私の感覚と合致したお話があったので、今日はそのことを書きます。
端的に言うと、「塾の機能」が明らかに変わっている。というお話です。
これは、業界向けのお話ではなく、保護者の方に是非読んで頂きたい内容です。
なぜなら、「塾の機能の変化」とは、お子さんを取り巻く環境の変化とほぼ同義だからです。
端的に書きます
塾の機能は。。。
「勉強を教わる場所」
から
「勉強をする場所」
に変わりました。実はこの変化に一番対応しきれていないのは、保護者の方の意識です。
私を含め、ご自身が通っていた時代の塾は「勉強を教わる場所」だったからです。
もう少し、具体的に細かい話しをしていきますね。
以前の塾では、先生が「すばらしく分かり易い講義」をしてくれて、それを自分のものにするために家での宿題がありました。
今は少し違うという気がしています。
「塾で勉強する」んです。
そう書くと、「なんだ、それじゃあ、家でやるのと変わらないじゃないか」
とお感じになる気持ちは良く分かります。
私もその考えかを脱却するまでに、かなりの時間がかかりましたから。
今の塾は違うんです。
「効率よく」「上質な環境で」「学びを得る」ことで感動を得るためにの場所が「今の塾」です。
1つずついきます。
「効率よく」とは、無駄がないという意味です。
無駄がないというのは、「これさえやれば大丈夫」というインチキではありません。
(学びに「これだけ」なんてあり得ません)
そうではなくて、「無駄」な事を認めない。という事です。
つばめ学院で言うならば、「間違った問題の解答を赤字で写す」を禁止する事などです。
(学校ではそうするように強制されるそうです)
理由は無駄だからです。答えを赤字で写しても、なんの学びにもならず、時間はたっぷり浪費します。
だから禁止。
「効率の悪い」行為をことごとく禁止していきます。
「上質な環境で」とは、一瞬たりとも気が抜けない。という意味です。
決して設備が綺麗とか、そんなことではありません。
つばめ学院では、受業が開始すると「無音」状態になります。
誰もしゃべりません。無論、講師も必要最低限の事しかしゃべりません。
「ぼーっと」した子がいれば、私が飛んでいきます。
「おい、お前がいじってる爪の中には答えは書いてないけど。。。たった、50分のコマだぞ。1分たりとも無駄にするなよ。。。ということで、このページは5分以内に終わらせて答え合わせまでやっといて、5分後にまた来る。間違った問題は全て一緒に確認するからな。よろしく」
そんな感じです。
そして最後は「学びを得る」です。
「学びを得る」というのは、自分の全く知らない世界を知り、感動を得る。ということです。
大げさなことではありません。むしろ、細部にこそ感動はあります。
つばめ学院の指導で良く観るのは、その子のノートです。
計算問題の何気ない間違いを見つけて、その子に問います。
「あれ?これは難しくないだろ。。。なんで☓になってんの?」
「あ、これですか。ちょっとした計算ミスです。間違った理由は分かってるんで大丈夫です。」
「おっけー!理由分かってんなら問題なし!で、理由はなんだった?」
「あ、この2行目のとこで、符号をミスっちゃって。それが理由です。」
「いや、それ理由じゃねーよ。なんで符号ミスちゃったのよ?」
「うーん、、、急いでたから、不注意で。」
「じゃあ、ゆっくりやれば必ずできるの?」
「はい!必ず」
「100問中100問正解できるね。」
「いや、それは。。。」
実は、その事が最も大切な事なんです。
その子に解説します。
「教えてやるよ。このミスが出た理由は、お前が2行目を端折ったから。俺の動画では、こんな式変形してないだろ。一緒に再現しようぜ、動画の式展開。(しばし、一緒に計算)]
「どう?これだけやって、ミスは出ると思うか?」
「いや、そこまで書いたら出ないです。いまも実際ちゃんとできたし。」
「そう。その気付きが素晴らしい!これは計算ミスじゃない。お前の手抜きなんだよ。責める気はない。でも、ちゃんと認識しておきな。手抜きした結果として、計算が間違ったって。計算ミスとか言ってる奴は、一生ミスってるから(笑)。だって、理由を考えることを放棄してるからね」
通塾間もない生徒には非常に多い現象です。
自分の手抜きや怠慢を、偶発的な「ミス」のせいにするんです。
手抜きが原因なら解決できます。
偶発的な「ミス」は解決できません。「以後気をつけます」としか言えない。
駆け足で一気に説明させて頂きました。
雰囲気だけでも分かって頂けましたでしょうか?
生徒を取り巻く環境は大きく変わり、とにかく「時間がない」と嘆く子がほとんどです。
そういう子に「いままでの勉強は勉強でも何でもなかった」と感じさせ、「ずっとここで勉強したら、自分はどんなふうになれるだろうか」と夢を抱かせる場所。
それこそが、つばめ学院が考える次世代の学び舎の姿です。
「タブレットを使って動画で授業」なんて、所詮はその手段の1つにしか過ぎないんですよ。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
コメントをお書きください