それも社会勉強かもね

つばめ学院の関口です。

 

明日から学校が連休に入ります。

 

つばめ学院では、なんとしてもゴールデンウィーク前に生徒との面談をしたいのですが、なかなか部活との時間の取り合いに苦戦をしています。

 

「あのな、その日一日だけ部活を休んだとしても、俺の1時間の方が絶対に価値があると思わせてやるから、面談に来い!!」

何度も、粘り強く交渉を続けています。。。

 

先週の生徒面談を受けてくれた子が、幸いにも味方になってくれているので、自主的に

 

「早退ならいいじゃん。絶対、面談は休み前にした方がいいと思うよ。」

と、素敵な援護射撃を送ってくれます。

 

 

さて今日は「当たり前の事を、当たり前に考える」というお話を書きます。

 

 

ある新一年生が、ぐったりしながら言います。その子はテニス部に入部しました。

 

 

「せんせ〜、ゴールデンウィーク毎日練習だって。。。大変だよ。」

 

「おー、随分頑張るよねぇ。ま、お前が選んだ部活だし、しっかり頑張って上手になれればいいんじゃない。」

 

「ま、まだボール拾いしかしないけどね(笑)」

 

「は?まだそんな事やってるとこ、あんの?ゴールデンウィーク潰して、ずっとボール拾いすんの?君らは」

 

「たぶんね。ボール拾いと声出し。素振りしても怒られる」

 

 

いろんな考えがあるとは思います。

 

でも冷静に考える必要はあると思うんですね。

 

「そこに意味はあるのか?」

 

間違いなく、ボール拾いと声出しではテニスは上達しません。せいぜい、「みんな1年の時はそうやって嫌な思いをしたんだから、お前らも」という程度の考えでしょう。

 

そういう考え方で、チーム全体が「強くなる」という結果には絶対につながらないと思うんですよね。普通に。

 

生徒には、そういう冷静なアタマを求めます。

 

 

先輩が言うから。先生が言うから。

 

そういって何の疑問も持たずに、自分の時間を差し出してしまう子が多いのです。

 

でも、大切な判断の時に思い返すべきなんです。「その部活がどこまで大切なのか」

 

 

 

以前に聞いた話しです。

 

ある生徒が「北辰テストを受験する」という理由で試合を休みたいと申し出た。

 

そこで顧問の先生が注文をつけたそうです。

 

「この試合に来ないなら、それでも良い。その変わりに大会には連れていかない。」と。

 

普通に考えたらただの嫌がらせです。

 

ただし、生徒の側にも弱みがあったんです。

 

普段から真面目に部活に取り組んでおらず、サボることもしばしば。そこにきて「試合を休みます」と言われた先生は嫌がらせのような注文をつけた。と。

 

もちろん、どう考えてもその先生の考えはどうかしています。

 

ただ、その「どうかしている人」の指示に従ってしまったその子に冷静な判断ができていなかったのも事実です。

 

そもそも、大してやる気のない部活なんだし、大会より「外部模試」の方が大切でしょ。という判断もできたはずだし、その方が妥当です。

 

おそらくは、その場で「先生が怒っている」という事を収めようとして言ってしまったんだと思います。

(そこは本人に冷静に確認はしました)

 

 

それ以降、重量な判断の際は必ず私に相談するよう、その子には伝えました。

 

社会に出てからも「どうにかしている人」はいます。

 

そして、その人がある種の権限を持っていることもあります。

 

大切な事は、その人とうまく距離をとりながら、自分にとって最善の選択をできりるようにしておくこと。

 

そして、必要な時には冷静は判断で、ときに大胆に見える行動をする事もできるようになること。

 

これは、社会に出てからも大切な考え方だと思います。

 

 

そう考えていくと、無茶な要求をする部活に所属することは、1つの社会勉強にもなるのかな。なんて。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。