ITで教育って、もう普通です

つばめ学院の関口です。

 

今日は日経新聞の1面記事のご紹介から始めます。

 

「全小中高に無線LAN 電子教科書に対応、20年までに 国、費用5割補助」

 

率直な感想を述べると、「え?まだ設置していなかったの?」の一言です。

 

これは、想像ではありますが、おそらく今の教育現場としては「なくても困らない」という状況なんじゃないかと思います。

 

つまり無線LANが「なくてはならないインフラ」として確立していない、という事です。

 

 

申し訳ないですが、私が日々目の当たりにしている「現場」と学校の「現場」は、大幅に学習効率が違うんです。

 

その事を再認識できました。

 

つばめ学院は、学校の「1クラス」よりも2まわりも小さな教室が1つの塾です。

 

それでも、無線LANが使えなくなったら、(私が考える)まともな授業はできない状況です。

 

その分、セキュリティや冗長性にも配慮はしています。

 

でも、「学校の現場」は違う。という事です。無線LANはなくても困らない授業をしています。

 

 

視点を少しずらしますね。

 

情報技術は、我々の生活では欠かすことのできない「インフラ」になりました。

 

先日の震災を例にするのは少し気が引けますが、やはり「インフラ」としての重要性を語るうえでは、ご理解頂きやすいと思います。

 

震災後、電気やガスの復旧、物流の確保と同様に、「正確な情報」が非常に重要視されました。

 

私も震災関連については、安易な情報の共有を避けることにしました。

 

「残り僅かなバッテリーを気にしながら、スマホで正確な情報を探っている人がいるかもしれない」

 

という話しを聞いて、被災地の方がより円滑に「正確な情報」にたどり着く道を確保することが、今の社会人にとっては重要なリテラシーになると感じたからです。

 

 

話を戻します。

 

教育現場で「電気が通じていません」と言われたら、どう感じますか?

 

「我が子はちゃんとした教育を受けられているのか?」

 

と不安になりませんか?

 

「自分の祖父の時代は、電気なんてなくても勉強していたんだから大丈夫」と思いますか?

 

私は思いません。

 

ちゃんと電気が通じる教室で授業やってよ。と思います。

 

そこは「現代人」ですから。

 

そして、「情報」も同じです。

 

学校の教室に「無線LANがありません」と言われたら、「ちゃんと授業できんの?」と思います。

 

これは、「自分の時代」基準ではなく、「今の時代」基準です。

 

私が中高生の頃は、教室に無線LANがないのが当たり前。

 

でも、今は違います。無線LANを活用し、動画やインターネットを駆使して「最高の環境」を提供することは当然の事です。

 

 

こういう議論になると、生徒よりも保護者の方の意識の方にブロックがかかる事が多い気がします。

 

「ITを使えば良いってもんじゃないでしょ」と。

 

逆なんですね。

 

「その子にとっての最良、それを突き詰めて行くとITがあった」

 

という事に過ぎません。そういう追求をしない教育者は怠慢だと言いたいだけです。

 

別にITに辿り着かなくても良いと思います。突き詰めていれば。

 

だだ、突き詰めると、相当の確率でITにはぶち当たります。それが現状なんです。

 

 

私見ではありますが。。。

 

「うちはITの類は一切使いません( ー`дー´)キリッ」

 

というのは、

 

「うちは暑くても、寒くてもエアコンは使いません( ー`дー´)キリッ」

 

と同程度なんだと思うのが、今の「普通」です。良いとか、悪いの話しとは少し別です。

 

そして、学校は「まだその段階」にいる、というのが現状です。

 

 

 

「無線LANごときで、こんなに大騒ぎして」

 

と思いながら、記事を読んでいた私自身が誰よりも大騒ぎしているのかもしれません。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。