「学ぶ力」を強める現場

つばめ学院の関口です。

 

今日は「学び」の難しさについて書いていきますね。

 

「学び」において最も難しい事はなんでしょうか。

 

これが分かれば、「学ぶ力」を強くする方法も見えてきますよね。

 

だって、「一番難しい事」ができるように努力を重ねて行けば良い。

 

そういう方針が出せますから。

 

 

さて、前置きはその辺で、本題の結論を書きますね。

 

 

最も当たり前の事から、新しいものを見出す事

 

 

これが、「学び」において、最も難易度の高い事です。

 

 

そして、つばめ学院の生徒諸君が最も得意とするところでもあります。

 

「なんだ、そんな事知ってるよ」

 

と思うことから、何を得られるか?

 

それを常に意識することができれば、その子は「勝手に」成長していくことになります。

 

なぜなら、何を見たって、そこに「自分の知らない何かがあるんじゃないか」という意識で見ることができるんですから。

 

今日の授業でも多くの子が、「当たり前の問題」に必死に取り組んでいます。

 

8割〜9割はできているんです。

 

それでも、「いつでも、絶対に10割できる。そのために何が足りないのかを真剣に探しています。」

 

そういう姿をみると、本当に塾長としては誇らしい気持ちにさせてもらえます。

 

もちろん、素晴らしいのは私ではなく、生徒たちです。それでも、私まで幸せにさせてしまう力をその子達がもっているんです。

 

 

ちょっと、抽象的な話しになってきたので、一例をあげてご説明しますね。

 

今のつばめ学院の生徒にはいませんが、以前の塾でその大切さを説いた時のケースをご紹介します。

 

内容はちょうど、今日の授業で有名私立の一貫校の生徒が取り組んでくれていた内容です。

 

英語の「現在時制」です。

 

未熟者は必ず、ナメてかかります。「え?現在形でしょ?中1でやりましたよ〜」

 

ばい。アウト(笑)

 

その意識でいる限り、知の新たな地平を見ることはできせん。

 

なぜなら、そういういう子は

 

He goes to the library.

 

という英文に何も感じないからです。

 

「あ、分かりますよ♪ 彼は図書館に行きます。で、主語が3人称単数だから、goはgoesになるんです( ー`дー´)キリッ」

 

「うん。正解。で、この英文の意味はなに?」

 

「言ったじゃないですか〜 彼は図書館に行きます ですよ!」

 

「あー、ごめん。聞き方が悪かったね。その英文はいつ使うの?どういう状況で使うの?想像してみなよ。」

 

「え?いつ使うか??いや、それは・・・」

 

「彼が図書館に行く。。。うん。なんとなく良さそうだよね。でもさ、今日この後に彼が図書館にいくつもりなら、He will go to the library.なんだろ。今まさに、図書館に行く途中にいるなら、He is going to the library.だね。で、この He goes to the library.だ。どんな状況でこれを言うんだ?」

 

「状況って、、、そんなことまで習ってないですよ。ちゃんと書ければいいじゃないですか」

 

「だめ。想像して。どういう状況ならアリなのか。それが決定的に大切だぜ。」

 

「え〜、面倒くさい。。。まあ、その彼が良く図書館に行く奴だったら使うんじゃないですか?」

 

「そう!!それだよ。オッケー。近づいた。 He often goes to the library. これなら使う場面が想像できるだろ。つまり、今日の単元で知って欲しいのは動詞には「動作動詞」と「状態動詞」があるってこと。そして、今の例のように「動作動詞」を現在時制で使うというのは、ちょっと使う場面が想定できないから、基本的には「繰り返しの動作」を示すんだよ。それが、そのテキストに書いてある1行目ね。。。」

 

具体的すぎて細かいですね。。。

 

いま、私が目の前にお迎えしている生徒が素晴らしいところは、ここなんです。

 

「そんなの分かっている」

 

そういう単元が出てきた時に、「でも、わざわざやるんだから、何かあるはず」という臨戦態勢を解かないんです。

 

そして、その真意を探求しようと行動する。

 

 

お話を最初に戻しましょう。

 

「最も難しい学び」というのは、「当たり前」と感じた事の中から「新たな学び」を掘り起こす事なんです。

 

そして、それを身に付けた人間は、どんな事からでも学ぶことのできる、ある意味で最強の人になるんです。

 

 

その最強・最上を目指し、極めて「謙虚」に学びつづける生徒がつばめ学院にはいます。

 

「そんな絵にかいたような子はいないでしょう。ウチの子は違いますから。。。」

 

と言われてしまっては、私にどうすることもできません。

 

私に言えることは、「そういう子はいるところには、たくさんいます」とお伝えする事。

 

誰もが「そういう子」になれる、というか「そういう子」の方が普通だ。と言い続けることしかないのです。

 

 

このお話を、どう解釈されるかは読まれるあなた次第です。

 

私は常に「真実」をお伝えするだけです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

 

 

 

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