つばめ学院の関口です。
先日、ちょっと興味深い記事を目にしました。
というお話です。
この記事のお話は「学生じゃないんだから」と書いていますが、学生だってえこひいきして良いと思うんですね。
「えこひいき」の定義にもよると思いますが、適切に差をつけないと、苦労するのは生徒本人。
私はそう思っています。
少し具体的なところで話します。
私は塾で毎日、いろんな「小話」をしています。
一番多いのは「勉強したほうがいいよ」という話しや「勉強ってこうやるんだぜ」という話しです。
あまり学年も関係なく、一律に、思い切り熱を入れて話します。
それでもまあ、います。10人いれば1人か2人は聞いてません(笑)
もちろん聞いて欲しいという私の気持ちはありますが、「聞きたくない子」の顔をこちらに向けるほどの力もなければ時間もありません。
50分のうちの5分を使うわけですから。
ただし、私は常に「ものすごく良い話しをしている」という自負だけはあります。
だから、爪を凝視している子や、必死に友達に目配せする子は無視して話し続けます。
事務連絡も同様です。
そして、後で文句言われるんですね(笑)
「先生、私は○○のやつ聞いてません!」
「いや、話したよ。先週の水曜。お前、聞いてなかったっぽいけど」
「え?」
「うん。したよ。お前がいる時に。その前には、もっと大切な話しした。覚えてる?俺が何言ってたか」
「いや、先週の水曜の事なんて・・・」
「そっか、まあそうだよな。とりあえず俺は覚えてるから大丈夫だよ^^ 俺はお前がいる時に話しをしたし、お前はずっと爪を見つめてた。ちゃんと覚えてるよ」
「なんで、その時言ってくれないんですか!」
「何て言えばいいの?ちゃんと聞けよって?そしたら、お前は俺に謝るの?」
「謝るっていうか」
「たぶんだけどね。ちゃんと聞いてますよ!って言うんじゃないの?で、俺がそれはちゃんとって言わない!とか言うの?もう時間の無駄だよ。教室の雰囲気悪くなるし。で、他に一生懸命聞いてた奴もたくさんいるし。」
「他の子が聞いてれば良いんですか?そんな大切な話しを全員が聞いていないって分かってて注意しないなんてズルいですよ」
「大切な話しって何?誰にとっての大切なんだよ。お前、いまとてつもなく失礼な事言ってること分かってるか?俺は大切な話ししかしない。以上。お前が勝手に俺の話しに優劣つけて、勝手に困ってるだけだろ。」
こういうやりとりって、実はとても大切だと思っています。
教育に関わる人間として意識していることがあります。
それは、未熟な子に対して、大怪我をする前にかすり傷はおわせる。という事です。
「ちゃんと聞け!!」って、怒鳴ったところでちゃんと聞く子はいないです。せいぜい「聞いたふり」をするだけです。
そういうその場しのぎでなんとかなるのは、誰にとってもあと数年なんですね。
その数年の間に、まっとうな大人として通じる態度を身に付けないと。。。
数年後に「酒とタバコをたしなむ子供」になるだけなんです。
お子さんは、ある日突然に「大人になる」わけではないんです。
経験を摘んで、時に痛みを重ねて「大人として」扱ってもらえる人間になるんです。
私は自塾で生徒の事を「大人扱い」も「子供扱い」もしません。
ただ、「人間扱い」するだけです。
敬意を払って接し、相手に足りないことがあれば容赦なく指摘する。
腹がたては「ムカつくんだよ」と言って怒る。
特別扱いに慣れすぎている子には、そういう場も大切なんだと確信しています。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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