つばめ学院の関口です。
今日から2回シリーズで小学生と塾について書いていこうと思います。
1回目の今日は塾のサービスについて。
2回目は小学生が直面する落とし穴について。
では今日は塾のサービスについて書いていきます。
今日の論点は、「小学生が通うには、学習塾というのは一般的に高い」という点があると思います。
「公○式」や「チャ○ンジ」なんかに比べると、明らかに学習塾に通うとお金がかかります。
そして、学習塾はその「高い月謝」に見合うものを提供しているのか?
これは、多くの保護者の方にとってご関心のある内容だと思います。
では、書いていきますね。
まずプロの塾人が提供する価値の大部分は「勉強を教える事」ではありません。
まず、その誤解を解かないことには、全く議論が咬み合わなくなります。
もし塾の仕事が「勉強を教えることだけ」ならば、小学生の学習内容ならお母様が理解できるし、場合によってはご近所で子育てを終えた奥様が週に2回開いている「公○式」で安価に教えてもらう事でも事足りると思います。
ただ、その世界とは全く異なった上質の「学び」があることも知って頂きたいんです。
「知って選ばない」ならそれで良いと思います。
「知らなかったから選べなかった」では悔やんでも悔やみきれない事があります。
では、具体的に。
【コミュニケーション】
・圧倒的な肯定表現
正直なところ、私も塾人のキャリアが浅い時はなかなかできませんでした。
今でも、「プロ意識」があるから徹底できます。(家ではやりません・・・)
「〜しちゃだめ」「〜じゃない」「〜はだめ」を限界までそぎ落とします。
「〜しようぜ、そうすれば・・・」「なるほど、そう考えたか、でもこの場合は・・・」「〜するなら、絶対にこっち」
塾生は教室内で徹底的なまでに「肯定表現のシャワー」を浴び続けます。
そういうお子さんが、どれだけ前向きで自身に満ちた考えになるかご想像下さい。
・承認+アルファ
このブログを読んだ下さい方は、そもそも教育意識の高い方だと思いますので、当然ご家庭でも「そうだよね」「うん、すごい」といったお子さんを「承認する活動」をされていると思います。
プロの塾人はそこに、多くの中高生や大学生、そして大人を見てきた経験や社会環境を踏まえ、そこに「意味付け」をしていきます。
「すごいね」の後に「なぜすごいのか」を説明します。
「えらいじゃん」の後に「なぜえらいのか、それによって誰がどう幸せになるのか」を伝えます。
お子さんの行動の全てを、将来の「プラス」につなげようと全力で一挙手一投足を見守るのです。
【学習指導】
・ミスはない
「ウチの子は、本当にうっかりミスが多くて・・・」良く聞くご相談です。
それに対して、
「うーん、たしかにもう少し落ち着いて解いていくと、ずっとミスが減るんですけどね・・・」
という返答をする方は申し訳ないですが、プロの塾人ではないです。
安価に勉強を教えてくれる「いい人」です。
「うっかりミス」はありません。
間違えには、必ず理由があります。その理由を探り当てるのがプロの仕事なんです。
「ねえねえ、この筆算なんだけど、くりあがりの1はどこに書くことにしてる?」
「このノートの3行目から4行目ってさ、すごく多くの計算をいっぺんにやってる事に気付いてる?だってね・・・」
そういうやり取りから、「自分だけの当たり前」を取り払い、より良い方法をしっかりお伝えします。
「な!この方法なら絶対に間違えなんて起きないだろ。じゃあ、これから毎回これをやれば、計算問題は絶対に100点になるでしょ」
そういう指導をされた時、生徒の「喜ぶ顔」しか見たことはありません。
・集中力は続く
「集中力が続かないんですよ。すぐに別の事に気持ちが行ってしまって・・・・」
というご相談を聞きます。
厳しい言い方になりますが、それはそこでしている「勉強」がつまらないからです。
勉強の面白さは、「その中身」で決まるんではないんです。
誰と、どうやって、何を進めるのか。
それが「面白さ」を決定するんです。
小学生に「勉強が面白い」と感じさせることは、実は簡単にできます。
簡単に、と言ったのは「適切な技術があれば」という前提です。
ニンテンドー3DSに「勉強が勝てるはずがない」と思っているのは、きっとプロの仕事を知らないからだと思います。
今日は随分と偉そうな事を書きました。
それでもこれは事実です。
「小学生は、ぶっちゃけ勉強を教えるというより、おばちゃんの親しみやすさの方が優先なんだよね」
なんて意見をふと目にする事もあるので、今日はそのアンチテーゼとして書いてみました。
最後に残念なお知らせを1つ。
このお話は、「小学生」にとっては強力ですが、「中学生」になるととたんに効力が弱まります。
そこは別のアプローチが必要なんです。
明日は、この続編として、「小学生の保護者の方」に知っておいて頂きたい、ちょっぴり怖い真実についてお伝えします。
後になって「知らなかった」では悔やんでも悔やみきれません。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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