小学生の落とし穴

つばめ学院の関口です。

 

昨日からの2回連続小学生シリーズの第2回です。

前回の記事はこちら 

 

今日は「小学生の落とし穴」についてお伝えしていきます。

 

 

こういうお考えの方っておられないですか?

 

「まあ小学生のうちは勉強に困っていないしね。」

 

「ダメならサイアク、親が教えれば」

 

「小学生の今が真ん中だから、まあ中学に言って平均くらいをキープしてくれれば」

 

 

まず、この考え方が間違いであると指摘させて頂きますね。

(偉そうですいません。。。ちゃんと説明しますんで。。。)

 

 

【小学生はまず勉強で困りません】

小学生が「勉強でつまづく」という可能性は非常に低いと考えて下さい。

 

ですから、このブログを読んで下さる方のお子さんが「勉強に陰りがみえたら・・・」という状況にはまずならないんです。

 

なぜか?

 

小学校の授業はそのようになっていないからです。

 

小学校の先生からすれば、当然ですが「小学生から落ちこぼれを生む」ということは絶対に避けたいことですよね。

 

となれば、当然ですが授業のターゲットは「真ん中」ではなく「理解の遅い層」に向きます。

 

「全員がついて来られる授業」です。

 

 

【中1ギャップを超えられるのは一部】

私が計測したデータがあります。

 

算数・数学の教材の項目数を数え上げたものです。

 

小学から中学で2倍

 

中学から高校で更に2倍

 

になります。

 

小学校の時に特段、「勉強の力をつけた!」という経験のない中間層は中学でどうなるか。

 

これは、容易に想像がつくと思います。

 

いきなり、「2倍」の量に戸惑います。

 

そして、定期試験を迎えます。

 

初めての経験です。まわりとの差が明確に付くということは。

(ちなみに小学校の学内テストでは点数の差はあまりつきません)

 

そして、部活で忙しい毎日。

 

この状況を柔軟に乗り越えることができる子が、ごく一部の層であることはご理解頂けるはずです。

 

 

【大切なことは山崩し】

この課題に対する解決策はシンプルで簡単なものです。

 

中学に入れば「2倍」になると分かっているんです。

 

だったら、余裕のある小学生のうちに先取ればいいだけです。

 

多くの中間層のお子さんは、小学校の授業では「待ち」が発生しているのですから。

 

その子のペースで勉強するだけで、勝手に前に進みます。

 

そして、中学にある山を少しでも早く崩しておくんです。

 

 

【先取りは「できる子」のためではない】

先取り学習というと、「できる子」のもの。と思われがちです。

 

しかし、私が現場でより効果を感じるのは、「普通の子が中学に入って、無理なく学習を進めるため」に先取りをする効果の方がはるかに大きいんですね。

 

「後で苦労すること」はわかりきった現実です。

 

分かっている事なのに、ほとんどの人は何の準備もしていません。

 

 

【山崩しをしている人達】

そうは言っても、実はしっかり山崩しをしている人達もいるんです。

 

それは、「私立の中高一貫校」の子達です。

 

高校は中学の更に倍。なんです。

 

だからこそ、中高一貫校ではそれを見越して「山崩し」を行ないます。

 

だからこそ知って欲しいのです。

 

「まあ、うちは普通に真ん中よりちょっと上の公立高校に行ってくれれば・・・」

 

とお考えのご家庭にこそ。

 

実は「そんなに簡単な事ではない」し、少なくとも「小学生で困らないから中学でも何とかなる」というのは完全な幻想です。

 

 

いま中学で、部活、定期試験、受験で苦しい思いをしている子のほとんどは、「小学生では苦労していない」子達です。

 

 

「困ってから何とか」

 

というのは、実はお子さんに「無駄な苦労をさせる」前提の考えです。

 

受験勉強の苦労とは全く異次元の「無駄な苦労」にほかなりません。

 

 

「小学生で出遅れたら手遅れ」

 

などと不安を煽る気はないです。

 

むしろ、小学生のうちからしっかり準備をしておけば、中学・高校の生活をより充実させることができる。

 

という事をお伝えしたいのです。

 

 

そのキーワードは「先取り学習」という名の山崩しなんです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

 

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