学習の予防医療

つばめ学院の関口です。

 

今日も塾生は「パワフルな静寂」を自分たちで作り出し、そして学んでいます。

(分かる方にしか分からない表現だと思います)

 

 

さて今日のお話は「課題をつくるのが塾の仕事」というお話です。

 

 

お子さんが「勉強に関する課題を抱えている」という状態で塾に入り、その課題を解消させる。

 

これが「普通」の塾に対する考え方なのではないかと思います。

 

実は「そうでない側面」というものもあります。

 

そして、「そうでない側面」の方がずっと重要なんですね。

 

 

今日はその、「そうでない側面」について書いていこうというわけです。

 

 

明日から「初めての定期試験」を受けることになる中1生の数学で良く言うことがあります。

 

 

「手順を学べ」

 

という話です。

 

 

どういうことでしょうか?

 

 

多くの中1生にとって、「正負の数の概念」を乗り切ってしまうと、その先は「なんとなく分かる」という状態になります。

 

つまり、小学生の時から「かけ算わり算が先」で「足し算ひき算が後」という事は学習しています。

 

そこに累乗が入って来る程度。という理解の子は多いのが実際です。

 

そこに落とし穴があります。

 

なぜなら、「何となく解ける」し、「何となく正解」もするからです。

 

 

全く違うんです。カリキュラムの狙いが。

 

中1生が学ぶ代数演算は以下のようなものです。

(細かいところは適当に読み飛ばして下さい)

 

1.累乗を計算する

2.わり算を逆数にする

3.かけ算を計算する

4.加減計算に残ったカッコをなくす

5.加減の計算をする

 

大まかにはこの5ステップをふみます。

 

 

この先が大切なことです。

 

「この手順を身につける」ために、易しい問題から順番に学習を進めるんです。

 

「答えがでるから」という理由で、このステップを無視していると、「ある日突然にわからなくなる」日がやってきます。

 

 

「ある日突然」

 

というのは、実はプロの目から見るとあり得ません。なるべくして、なるものです。

 

「あぁ、この歪みを放置したらいつか折れるだろうな」という程に明らかな歪みをもった柱のようなもの。

 

それが見えていれば、歪みは解消します。

 

素人がそのまま放置すれば、折れるかひび割れるかするまで分かりません。

 

実際にはそういうものです。

 

 

お子さんに確認してみて下さい。

 

演算順序はしっかり「身について」いますか?

 

そして、この事が身についていれば、「戻る場所」があるんです。

 

 

上記の手順は、「慣れてくれば省略する」こともあります。

 

ただ、難しい計算や、間違いを修正する段階では「より精度の高い方法」で計算します。

 

その時に、「立ち戻るべき手順」を持っている子と、「何ももっていないので、何度も間違える子」に別れることは事実です。

 

いかがでしょうか。

 

「なんとなく、できている」を放置する事の危険性をご認識頂けますか?

 

 

易しい単元をやっている時が要注意なんです。

 

「何か大切なものを身につけて欲しい」から、易しい問題から練習を促しているのに・・・

 

大切なその「技術」は無視して、「答えを出す」ことに終始してしまう子は非常に多いものです。

 

 

塾はそういう生徒に「課題がある事」をしっかり見つけることができるんです。

 

「お前、このままじゃマズいよ。だって、ここは手順の練習をするために練習問題やってるのに、その手順使わないで解いてるじゃん。まったく意味のない事をやってるよ。そんで、この後、突然間違いが増えるよ」

 

「中1の間はカンタンだから・・・」と言っている方は是非とも考え方を変えて下さい。

 

中1の英語も実は同じなんですよ^^

 

「アルファベットと単語だけだから・・・」と言っていると落とし穴にハマります。

 

「アルファベットと単語の練習で、何を身につけようとしているのか」それが分からない限り、勉強が無駄な「作業」に成り下がる可能性があるんです。

 

 

予防医療的な塾利用にこそ、大きな価値があります。

 

そして、予防医療ができる塾が真に価値のある塾でもあります。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

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コメント: 2
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