つばめ学院の関口です。
今日は「日本語」についてのお話を書こうと思います。
日々、生徒たちと「塾」という場で接していて感じることがあります。
「学習効果」と「日本語の運用能力」には非常に強い相関がある、という事です。
もちろん、私は科学者ではないのでデータとしての裏付けがあるわけではにのですが、実感として非常に強く感じます。
「学習効果」というのは、学習の結果としてどれだけ効果が出るか。という事です。
つまり、今の成績が良い悪いという事とは直接の関係はありません。現時点での成績が良い子も悪い子も、学習量に応じてきっちり効果が出るか否か。
それを「学習効果」と表現しています。
次に「日本語の運用能力」ですが、こちらは2つに分かれます。
1.「話す」能力
2,「書く」能力
の2点です。
1.「話す」能力
これは主に発問の際にはっきり出ます。多くの子が未熟な分野で、逆にビジネスの現場で活躍されている大人の方は非常に強い分野です。
中高生からの質問を聞いていると、「言葉として成立していない・・・」ような質問が結構多いです。
「先生!」
と呼ばれても、すぐに近づかない事もあります。
「はい、なに?」
と、続きを待っていると面白いほどに言葉に詰まってしまう子が多いです。
よく「頑張れ、頑張れ!」といって、「質問の応援」をすることもあります^^
日本語できっちり状況を説明して質問する。
という能力は非常に重要です。自分の状況を把握して、適切な言葉で質問できる子は間違いなく「やれば、やるだけ」結果につながります。
2.「書く」能力
こちらは言わずもがな。という気もしますが、多くのご家庭でも「字をきれいに」「ちゃんとメモして」などという事を言われていると思います。
「丁寧な字」と「誰もが分かる文章」をノートにきっちり書けるという事を「書く」能力と表現しました。
一番重要な事は、「自分を客観視」できているという事だと思います。
メモをとったり、自分の思考プロセスを明文化するという事は、後になってから自分が自分の行為を振り返ることを前提にしているはずです。
よく「明日の自分は他人だと思え」なんんて言ったりしますよね。
自分自身を客観的にとらえて、数日後の自分が見たときに「何を考えていたのか」を再現できるようにしておく事ができる子は、やはり「やれば、やるだけ」結果が出ます。
普段から「日本語の運用能力」に対する意識を高めるだけで良いんです。
たったそれだけの事で、勉強をした時の効率は驚くほどアップします。
そんな事・・・
言われれば「当然」の事なのですが、この意識が非常に低いこともまた事実です。
塾内では普段からこの「日本語運用能力」に関しては道場のごとく、いろいろと鍛えていきたいと思っています。
生徒の努力を「結果」に結び付けたいですからね。
最後に1点付記します。
もし、ご家庭で「日本語の運用能力」に関して意識を高めようとする場合は、「感情と言葉を切り離す」コミュニケーションをお勧めします。
詳細は以下のメルマガに書いたので、是非読んで頂きたいのですが。。。
ざっくり言ってしまえば、「淡々と指摘してあげる」という事です。
「いつも字はきれいに!って言っているんですよ」
とご相談を頂ける保護者の方は多いのですが、是非とも「淡々と」を気にしてみて下さい。どうせ「一度」で治るものではありませんから。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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