不都合な真実

つばめ学院の関口です。

 

昨日はブログの更新ができず、ちょっと残念でした。。。

今日は初の英検実施ということで、てんやわんやでした。

 

 

今日はちょっと耳の痛いお話になるかもしれません。

 

「お子さんのために、大人がちゃんとしないと」

 

というお話を書こうと思います。

 

 

最近は中間試験の結果分析と夏期講習のご提案を兼ねての面談を実施していますが、実は一番話題にあがるのが今日のお話なんです。

 

「本当に全く知らなかったんです」

 

「知っておいて良かったです」

 

と言って頂けることが多いので、お伝えしますね。

 

 

先に具体的な結論を。

 

親が軸を持って判断をしないと、お子さんの時間と体力はどんどん「部活」に吸い取られます。

 

部活だけを悪者にする気は全くないですが、いまの「異常な状況」を救えるのはご家庭の保護者か、まともな塾人くらいしかいないのが現状です。

 

まず、大前提として1つ知っておいて下さい。

 

文科省の指針としては「週に2日以上の休養日を設ける」としています。

 

文科省の報告はこちら

(第2章の1の[2]考察 に設定例が示されています)

 

記事としてはこちらが読みやすいかもしれません。

「部活週2休」有名無実化 文科省の指針(内田良)

 

 

国の指針は「週に2日以上の休養日」なんです。部活動の目安として。

 

現場の意見としてはっきり言いますが、ほとんど無視ですよ。だいたい土日は部活やってすから。

 

 

この先が非常に大事な事になります。

 

まず、現状が「文武両道」の武に相当する「部活」が異常にふくらんでいる状態であるとご理解頂いたと思います。

 

で、

 

では、誰がその「文」を守るのか。

 

学校ですか?

 

先生ですか?

 

生徒本人ですか?

 

 

いずれも、機能していません。これが現実です。

 

ここで私は「どうあるべきか」を議論したいわけではないです。

 

「文」が守られていない。という現実を事実としてお伝えしたいだけです。

 

 

「この先に落とし穴があるから、気をつけてね」

 

 

という話。

 

知らないと落ちますよ。

 

 

 

では、「落ちる」とはどういう事か。

 

これも具体的にお伝えします。

 

 

 

お子さんが中学校に入学します。

 

特に運動部に入った場合には、上記の通り指針を逸脱した活動をしているケースが多いです。

 

おそらくお子さんは、「キツいな」と感じても休めない状況になります。

 

「まわりのみんなが参加しているから」

 

という横並び意識が強くはたらくからです。

 

当然です。中学生にとって、友達関係は非常に大切です。場合によっては「世界の全て」ですから。

 

このあたりは、大人のみなさんも実体験として共感いただけますよね。

 

 

さてその部活動。

 

なぜそんなに活動しているのか。誰が主導しているのか。

 

 

顧問の「先生」です。

 

 

これが最大の落とし穴です。

 

ここで、中学校の先生を批判したいのではないんです。事実として何が起きるのかをお伝えします。

 

 

生徒の視点で見てみて下さい。

 

「友達にわるいから自分の都合では休めない」

 

「学校の先生の言うとおりにしていて、悪いことが起きるはずがない」

 

そう思いませんか?

 

いや、ほとんどの子は思っていますよ。きっと。素直な子であればなおさら。

 

 

では、顧問の先生はどうか。

 

部員全員の「成績」を把握していますか?

 

定期試験で「誰が何点とって、総合順位が何位か」知っていますか?

 

部員の志望校について中1の段階から意識していますか?

 

するわけがないですよね。「担当外」ですから。

 

 

学校の先生も「悪意があって」の事ではないと思います。

 

でも、簡単に言われますよ。。。

 

 

「成績が悪いのは努力が足りないから。ちゃんとやってる子はやっている」と。

 

 

中1、中2と「試験勉強のやり方」を徹底指導もせず、学業成績が振るわなくても部活に参加させる。

 

というより、そもそも部員の成績を知らない。

 

そういう「学校の先生」が「顧問」として部活を先導していても、全く誰からも、どこからも文句を言われない。

 

それが現状です。

 

 

もちろん、心ある先生が「学業も」と熱心に指導して下さるケースもあると思います。

 

しかし、それはレアケースだと思っておいて下さい。

 

 

大切な事です。ものすごく。

 

お子さんが中学に入って、部活に所属します。

 

中1、中2と部活で土日も振り回し、体力をそぎ落として「勉強が疎かになった」としても。

 

誰も、何も困りません。本当です。

 

誰も救ってくれないんです。

 

 

どうか、このブログを読んで下さった方だけでも良いです。

 

この現状を「前提」に考えて下さい。

 

お子さんの「将来」を考えてあげて下さい。

 

 

部活は原則として「試験一週間前」に活動を停止します。

 

 

でも、我が子は「2週間前」から準備しないと結果に支障がでるかもしれません。

 

人なんて十人十色なんです。

 

同じ身長の子がいないのと同じ理由で、同じ知的反応をする子はいません。

 

唯一絶対の「その子」の将来を守るのは親しかいないんです。

 

「大丈夫だよ。そんな時はちゃんと休むって言いな。誰にも嫌われたりしないから。」

 

そう言ってあげられるのは、親だけです。これは本当に。

 

 

 

どうか、大人の感覚で冷静に判断して下さい。

 

 

部活で県大会に優勝しても、きっとお子さんの「将来が変わる」ことはありません。

 

進学する高校のランクが1ランク上がるなら、お子さんの「将来は変わる」んです。

 

 

「大丈夫だよ」と言う時に言葉につまる。

 

というようであれば、「本物のチームプレー」もご参考にして下さい。

 

 

お子さんの10年後のために、私と一緒に嫌われましょう。

 

それで、「その子」が幸せになるなら大いに結構です。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。

 

 

 

 

 

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