全力で無駄

つばめ学院の関口です。

 

中高一貫校や高校の生徒はまだ試験期間中ですが、とりあえず一番人数の多い公立中学の期末試験が終了しました。

 

試験期間中は特に目を光らせていた事について今日は書きます。

 

少し厳しい内容にはなりますが、ご家庭でも活用できますし、お子さんの「意識」を高める事にものすごく役立つお話だと自負しています。

 

試験前になると、特に私が注視することがあるんです。

 

それが、

 

間違えた問題の「赤ペンでの解答記入」です。

 

ちょっと言葉は悪いですが、これは学校の教育が仕組んだ「悪癖」としか思えません。

 

「先生終わりました」

 

と、1つの単元を終えてノートの確認をもらう生徒のノートを確認します。

 

つばめ学院では、ノートには○☓だけつければOKというルールにしています。

 

赤ペンで書くことによって、「間違いを覚え直す」という子に関しては記入を許可しています。

 

 

 

ふと見るとノートに「赤字の解答」が書き込んであります。

 

すかさず、指でその赤字を隠します。

 

「はい。この問題、もう一度解答を言ってみて」

 

「え?え??いきなりですか?」

 

「いきいなりじゃないよ。お前が赤字でちゃんと解答を書き写したことを確認したから隠したんだよ。」

 

「え、いや、、、」

 

 

「厳しい言い方だけどさ。いま、赤字で答えを書いた時間は無駄だったね。全くの時間の無駄。いまから覚えなおして。5分後にコピーを持ってくるから、それを満点にして。」

 

そういって、やり直しを指示します。

 

 

赤字の解答写しは、「どうしても自分に必要だ」という子に限り許可していますが、ほとんどの子は「写す」ことが目的になっています。

 

つまり、「作業をすれば、成果につながるはず」

 

という思いを捨てきれないんです。

 

ただ単に○と☓だけつけるのは、「いけないこと」だという意識が強すぎる。

 

でも、「写すこと」に力を入れるので、そこでやった気になってします。

 

 

 

いつも思うんです。

 

「なんで、こんな勘違いさせるような事を命じるんだ」と。

 

学校の管理上で「いい加減な課題提出を防ぐ」という効果は理解します。

 

でも、なんで「やらない奴」のために、「やろうとしている」真面目で無垢な子が被害に遭うのか。

 

その事には、どれだけ時間がたっても慣れることができません。

 

 

「間違ったやり方」を刷り込まれてしまっているがゆえに、真面目な子ほど「ぬけ出す」のに苦労するんです。

 

 

大切な事なんで繰り返します。

 

 

赤字の解答記入は「無駄」です。

(近く、つばめ学院では全面的に禁止しようと思います)

 

百害あって一利なし

 

 

ひどい場合には、大人になってもその意識を引きずる可能性すらあります。

 

 

「一生懸麺やっているのに報われないのはおかしい」

 

という意識です。

 

 

一生懸命に「無駄な事」をしたって、報われるわけがないんです。

 

残酷ですけど、当然の事なんです。

 

 

そういう「当たり前」の感覚は、できるだけ早い段階で身につけておくべきだと思っています。

 

 

ご批判を覚悟で、事実を書きます。

 

学校の先生の言うとおりにしてばかりいると、「無駄な努力」を強要されている事に気づかないままの可能性がありますよ。

 

 

もし、お子さんが「赤字で解答を写していたら・・・」

 

そこを隠して確認してみて下さい。

 

言えないなら、その時間がまるまる「無駄な時間」です。

 

でも、お子さんの意識では「勉強時間」です。

 

 

それが、結果の違いを生むのです。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。