つばめ学院の関口です。
今日は、小学生の通塾について是非とも皆様の「意識」を変えて頂きたと思って書いていきますね。
つばめ学院では、小学3年生ごろから少しずつ通塾頂くことをお勧めしています。
これは、「私立の中学入試」をする受験組という子達ではなく、むしろ公立の中学に通う予定の小学生にこそ通って頂きたいと思います。
おそらくここで。。。
「小学生のうちから塾通いなんて可哀想。。。」
や
「小学生のうちは、外でしっかり遊ばせたい」
などのご意見があろうかと思います。
まず、小学生にとっての外遊びは、私も非常に大切だと思っています。
ちなみに、つばめ学院の小学生は、授業前や授業間の休憩時間には、となりの公園に飛び出していきます(笑)
たった10分でも時間さえあれば、公園で走り回ってきます。
でも前者です。
「小学生のうちからは可哀想。。。」というのは違うと思います。
なぜなら、将来、苦労することがわかりきっているのに、何も手を打たないということの方が可哀想です。
小中高のカリキュラムについて簡単にご説明します。
分かり易いので、算数・数学を例にとります。
私は当塾で使っているテキストの項目数をすべて数え上げました。
大雑把に言うと。。。
中学生は、小学生の倍の量です。
高校生は、中学生の倍。
倍々ゲーム状態ですね。。。
そして大切な事なんですけど、、、高個性だからといって、小学生の4倍のスピードでは問題をこなせないんです。
小学生は小学生なりに。
高校生も高校生なりに、進めるのみです。
このカリキュラムの知識をベースに、何が起きていくのか順を追って想像してみましょう。
まず、小学生。
はっきり言って、学校の受容は多くの子にとって「余裕」です。
進行も極めてゆっくりの状態です。
中程度の理解度の子は、小学校の授業では「待ち」が発生します。
(ヒアリングやら、授業参観やらで確認済です)
でも、これは当然なんです。
小学校の先生の気持ちになってみて下さい。
「さすがに小学3年生で勉強に乗り遅れる子は絶対に出さない」
そう考えるのが普通じゃないですか?真ん中に合わせて授業をすれば良いなんて考えないですよね。
30人の学級であれば、少なくとも28人くらいはちゃんとついてくる授業を考えるのが、むしろ小学校の先生としての「誠実」だと思います。
そして、中学生。
余裕のある小学校の授業とは違います。
なにせ、1年でこなす量が倍になるんですから。。。
先生はとりあえず「クラスの真ん中」を意識した授業をします。
それについて来られない子には、当然アドバイスもしてくれます。
「ワークをこのくらいやると良い」「毎日、このくらいの復習はしておいてほしい」
そして、お子さんです。
運動部の場合、やる気があっても、疲れて寝てしまう。土日にこそまとまった時間がとれない。。。
など、非常にリカバリーしにくい状態に直面します。
ちなみに、多くの部活の顧問の先生は、「その子の学力」を知っているわけではありません。
大切な試合があれば、「大切な試合だから来るように」と指示します。
最後に高校。
あれだけ厳しかった中学の更に倍の量になります。
心折れる子が続出する事も理解できますよね。。。
さて、更にお話を進めましょう。
「なぜ、こんなに急な傾斜をつけたカリキュラムなのか?」
という疑問がわきますよね?
ここは、詳細に調べたわけではないのですが。。。
おそらくは、「6−3−6制」という学校の仕組みそのものができた時まで話しを遡らないといけないと感じています。
その当時の基準で考えれば問題ないんです。
なぜなら、「高校への進学率」自体が今の比ではないくらい低いわけです。
まさに、「勉強をするために高校に進学した」生徒に、「中学の倍は勉強しろ」と言っても不自然はありません。
でも、今は時代が違います。
ほとんどの子が高校までの進学を当たり前のようにするんです。
だとするならば、この「傾斜」はキツすぎます。
そして、小学生まで時間を戻せばそこに余裕はあるんです。
小学校から高校までのカリキュラムを全部足して、年数でわり算する。
つまり、「小中高一貫教育」が、いまの子達の勉強に関する負担を減らす1つの解になると考えています。
そして、それを実行できるのは、力ある塾だけです。
1人でもこのブログで考え方を変えて頂けると本当にうれしいです。
塾は小学生の将来を救う力があります。
「普通の小学生」でも、ペースに合わせてしっかり進めてあげれば、中学・高校がラクになります。
いえ、ラクになるだけではありません。学校の授業で困ることがなくなります。
そんなに素晴らしい事ができるのが、「小学生のうち」なんです。
最初に書きました。
「小学生のうちから、塾通いなんて可哀想」
本当、そう言えますか?
ぜひ冷静にお考え頂きたい、お子さんの教育についての問題提起です。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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