教えてもらう場所じゃない

つばめ学院の関口です。

 

今日もひたすら夏期講習期間中ですね。生徒の成長と向き合う日々です。

 

先日の夏期講習で、生徒に2次方程式の解法「まとめ」を解説しました。

 

各種ある解法を一気にに説明して全体像を明らかにするというものです。

 

 

その時の生徒の反応が非常に印象的だったんですね。

 

「先生!すっごい分かった!!ずっとこういうやり方が良い」

 

うん。良く分かるよ。その気持。。。

 

でも、それじゃダメなんだ。

 

そう、応えました。

 

 

 

なんの自慢にもなりませんが。。。

 

私はどちらかと言うと、「カリスマ的に分かり易い授業」ができる講師ではありません。

 

生徒が「何で困っているか」を見つけるのは得意ですけど。

 

 

さて、上記の生徒の反応です。

 

「すっごい分かった!」

 

というのは、私の説明が良いからではないんです。

 

これ、重要なポイントです。

 

 

 

その前段として、その子が自分自身で「解法を頭に叩きこもうとしていた」事が絶対の必要条件です。

 

そもそも、その子の頭のなかに「整理されない情報」が散在している。

 

 

おそらく、私がした事はその「整理整頓」です。

 

 

間違って頂きたくない事ですが、、、

 

「だったら、はじめから整理整頓して教えれば良い」

 

というご意見もあろうかと思います。

 

 

で、私の回答です。

 

 

 

「退屈ですよ。その授業」

 

 

その子にも言いました。

 

自分でやるから飽きないんです。

 

最初はちょっとした「勉強体力」をつける必要があります。

 

それでも、その体力がついたら自分でやった方が良い。

 

 

自分ではどうにもならない。

 

何か違和感を感じる。

 

 

そういう時に「すっと」手を差し伸べてくれる人が近くにいるだけで良いんです。

 

 

まっさらな頭に、「人の言葉で整理された情報」を詰め込まれるほど退屈な時間はありません。

 

まずは「自分で格闘する」ことです。

 

 

「それができないから困ってるんです」

 

というご意見もあると思います。

 

でも、それも違います。

 

環境が整っていないだけです。

 

お子さんが、「自分で」「集中して」「取り組む」しか方法がない状況が必要なんです。

 

 

少なくともつばめ学院がご提供する環境はそういう環境です。

 

だからこそ、冒頭のような化学反応が起きるのです。

 

 

「ちょっとした刺激」で、混沌としていた頭が一気に晴れてくる。

 

「ちょっとしたヒント」で世界の全てが違って見える。

 

 

そういう経験こそが、

 

「人が人とともに学ぶ」ことの醍醐味なのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。