とあるファンタジーの話

つばめ学院の関口です。

 

今日は塾で生徒に話した「ファンタジー」について書きます。

 

まずは、寄り道です。

 

今朝、私が乗るバイクの前を「原付き」が走っていたんです。

 

これが見事に法定速度通りの、30km/h

 

加減速もなく、一定速度を守っています

 

ウィンカーを出して、右折でコンビニに入るのですが、そこでも一定速度

 

 

正直、「こういう運転が一番危ないよなぁ」と思うんです。

 

 

法定速度を守るのも大切ですが、状況判断をしながら、きっちり加減速する。

 

それが「安全運転」というものなんだと思っています。

 

やみくもに「ゆっくり運転する」ことだけが安全運転ではないはずです。

 

 

いや、いや、、、

 

別に「バイクの乗り方ブログ」を書きたいわけではないのです。

 

 

そして思うんです。

 

きっと、この人は「自分は悪いことなんて何一つしていない」と思っているはずなんです。

 

事実、悪い事はしていません。

 

 

その上で

 

私が一番嫌いな言葉(大人の言葉編)があります。

 

「俺(私)は何も悪いことしてないのに!」

 

というセリフです。

 

このセリフの後には、多くの場合

 

なぜこんな目に遭うのか

 

なぜ、もっと報われないのか

 

なぜこんな苦労をしないといけないか

 

などの言葉が並ぶことが多い気がします。

 

 

 

「いや、悪い事しなくても不幸に遭うことはあるよ。というか、悪い事してないだけで、良い思いしようなんて虫がよすぎるんじゃない?」

 

 

「悪い事してないもん」

 

は、子供に許された特権的なセリフです。

 

大人は、いかに「世の中に価値ある事をしているか」が重要なはずなんです。

 

 

だから、「悪い事はなにもしていない!」と堂々と言える大人は、少し苦手です。

 

 

 

さて、やっと勉強の話につながります。

 

 

中高生が陥りがちな落とし穴は、

 

「こんなに頑張ってるのに!!」です。

 

これは、大人の「悪い事なんてしてないのに!!」に似ています。

 

 

当塾でもやはり、数学のできない問題の答えを「キレイに赤字でノートに書き写す」という子がいます。

 

そういう子を見ると、思わず意地悪をしたくなってしまうんです^^

 

 

すっと、手を出して、赤字を隠します。

 

「はい、ここに何て書いた?」

 

生徒は驚きます。

 

「え?いや、なんだっけ。。。できなかったから、ちゃんと正解を書いておこうと思ったんです」

 

「いや、良いよ。それで。でも、ちゃんと正解書いたんだから、それは頭に入れないと」

 

「すいません。分かりません」

 

「別に謝らなくていいよ。悪い事をしたわけじゃないから。でもね、無駄な事をしたよね。だって、いま答えを写した時間と労力があって、それでも覚えていないんだから。書かないで、解き直した方が早かったね。」

 

 

そんなやりとりが、塾ではされています。

 

塾生には言います。

 

「作業するんじゃないぞ。労働するなよ。せっかく塾に来させてもらって、君たちの貴重な時間と労力を使ってるんだ。しっかりこの時間に、賢くなれよ。できなかったものを出来た、に変えて帰れよ。毎回、それをやるんだぞ。」

 

先日、ショッキングな言葉を目にしました。

 

「お金を我慢の対価だと思った奴から負けていく」

 

まさにその通り。

 

成績も我慢の対価だと思ったら負けです。

 

我慢すれば

 

この時間耐えれば

 

宿題をやりさえすれば

 

 

そうやっていれば、びっくりするほど成績が上がる。。。

 

それは、どこかの誰かが吹き込んだ「ファンタジー」です。

 

 

ファンタジーを捨てて、現実を見た子から順に。。。

 

夢のような成長が始まります。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。