つばめ学院の関口です。
本日も授業の小話より、「守破離」について書きます。
これまでも何度か触れてきた内容ではありますが、ちょっと違った角度から書いてみます。
先日、「学校で読書感想文のマニュアルを配布した」というニュースが流れ、賛否両論の激論となったようです。
確かに、見てみると「その通り」に従って書いていくとキレイな読書感想文ができそうです。
どこに問題があるんでしょうか??
さらに、この件については「一体ここにどんな教育的効果が?」というコメントもあります。
逆に問いたいのは、何の制約もなくただ単に「読書感想文を自由に書け」という課題に、どんな教育的効果があるのかを是非知りたいものです。
テンプレートというものは、非常に大切です。
一定の手順や枠組みがあり、その中でいかに自分の感性や伝えたいことを端的にまとめていくか。
これは、大人になってから書く文章の前段として、非常に良いトレーニングになります。
企画書
提案書
議事録
大人の文書の多くは、テンプレート化され、その枠組を守ったうえで表現をしていくものです。
「自由に書いていい文章」
なんて、ほとんどないし、そんなもののトレーニングに意味はないと思っています。
子供達の教育を考えるうえでは、やはり「守破離」は欠かせないと思います。
守破離の「守」を脱しないうちに、「自由に」なんてやる事の意義はないです。
結局、ひどくレベルの低い文章で終わるはずです。
先人の知恵を活用し、その上で自分をどう表現するか。
それを磨くことこそが最も大切な部分ではないかと思います。
徹底した「守」と、「破」の入口
これが、小中学生の教育だと考えています。
塾で教えていても実感します。
計算の手順
証明のルール
英単語の覚え方
英作文の書き方
そういった、「手順」をしっかり守る子の答案は、非常に「独創的」で個性がはっきりとあらわれるものです。
他方、「自分なり」に固執するあまりに、「手順」をないがしろにする子の答案は、単純にレベルが低いだけです。
「個性」とは、一見すると「没個性的」に見える「手順」の、その先で光るものではないでしょうか。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
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