つばめ学院の関口です。
今日は小学校の算数について書きます。
塾の現場で生徒達を「よく観る」ことでみえてきた事をこのブログで共有したいと思います。
是非ご家庭でのお声がけに役立てて頂ければと思います。
小5からの1つの難関
算数嫌いを生む壁
として、、、
「約分・通分」
があります。
この約分と通分で苦戦する生徒は少なくないです。
逆に言えば、「ほとんどの子が苦労する」単元なので、「モチベーションをうまくコントロール」することでうまく乗り切ることができれば「算数嫌い」を未然に防ぐ事ができると思います。
では、さっそく結論です。
もしお子さんが「約分・通分」で苦戦しているとしたら・・・
そしてご家庭の大人が「なんでこんなに簡単なことができないのか?」と感じていたら・・・
原因は「ワーキングメモリ」の不足によるものだと考えて下さい。
「ワーキングメモリ」
ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。
(Wikipediaより)
専門的な用語や概念はわきにおいても結構ですが、おそらくお子さんが直面している課題は数的処理能力ではないんですね。
例えば約分は、分子・分母を同じ数で割りますよね。
でも、発達の途上にあるお子さんの脳では、「分母を3で割った」という事を「覚えておいて」から分子の割り算に入ります。そして、その分子の計算の時に「何でわるんだっけ?」となってしまいます。
大人では何でもない演算ですが、お子さんにとっては「ワーキングメモリ」をフル活動させているのかもしれません。
そして、その時大人は「どうすればいいのか?」
キーワードは「待つ」です。
単純に言えば「脳の筋力」を鍛えるようなものです。
「理解」すれば「できる」
というものではないんです。
脳に負荷をかけならが、その能力が少しずつ強化されるのを「待つ」。
イメージは筋トレです。
必死でウェイトを持ち上げている人に、「なんで持ち上げられないんだ」とは言わないですよね。
「頑張れ!」と言うだけですよね。
同じで良いんです。「頑張れ」と見守ってあげて下さい。
大人が感じるのと同じで、やっている事は「カンタンな事」なんです。
ただ、そこにお子さんの「ワーキングメモリ」が追いついていないだけかもしれません。
それなら、励ましながら力が付くのを待ってあげて下さい。
そんなところで「算数嫌い」になってしまうのはもったいないですよね。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
コメントをお書きください
ごりんごりんご (日曜日, 02 10月 2016 22:46)
なるほど・・・「待つ」ことの意味が分かりました!
関口良孝 (月曜日, 03 10月 2016 09:52)
>ごりんごりんご さん
いつもコメントありがとうございます。日々書くうえでの励みになります。
筋力が突然つくことがないのと同様に脳力もいきなりはつかないんだと思います。
小学生をとなりで良く観ていると、明らかな「ワーキングメモリ不足」を感じます。