つばめ学院の関口です。
今日はつばめ学院の「成績保証」に関する考え方を書こうと思います。
まず、つばめ学院では「成績保証」をしていません。
学習塾である以上、「学力を上げる」という事に最大限の努力をし、その結果に絶対の自信を持っている事は間違いありません。
では、なぜ「成績保証」をしないのか?
ですよね。
理由は2つ。
まず1つ目ですが、「成績保証」という言葉が生徒と保護者に誤解を与えてしまうことを危惧しています。
「塾は成績さえ上がれば良い」というメッセージです。
少なくともつばめ学院は、そのようなコンセプトで塾を運営していません。
生徒が自由に力強く生きるための「学ぶ力」を育てる場所です。
結果として、高い確率で学校の成績が上がります。
この前後関係は、絶対に逆転してはいけません。
逆転すると何が起きるか?
悲劇が起きます。誇張ではなく。
例えば、、、
学校の試験の点数を上げるために、学校の教科担当の先生の癖を見抜き、「○○先生対策」の予想問題をつくるなんて馬鹿げたことをやりかねません。
(どことは言いませんが)
これって、、、、勉強嫌いの学生が「ヤマを張る」のと同じことです。
学力とは何の関係もありません。
その結果として点数が上がり、保護者の方が安心したらどうでしょうか?
最も大切な「できない所、分からない所」を完全に隠すことになります。
一度、「必勝法」でいい思いをした人間は、必ず次も「必勝法」を欲しがります。
入試対策必勝法
就活必勝法
恋愛必勝法
婚活必勝法
FX必勝法
アフィリエイト必勝法
、、、
なんとか稼いだ私財を、「必勝法」に夢をのせて投げ打つ。そういう大人、またはその予備軍を生み出す事にくみする気はありません。
2つ目の理由はコストと信頼です。
「成績保証」という制度は、塾を信用していない人に来て頂くための仕組みのように思えます。
だって、「成果が出なければ、お金をお返しします」という事ですよね。
「成果がでないかも」と思っている人に来てもらうためのものです。どう考えても。
そして、コスト。
信頼のないところに成果を保証するためには、実は大きなコストがかかります。
成績保証で言えば、
・最低保証ラインを決める
・保証ラインを超えているかどうかを確認する
・もし条件に合致して返金を要求された場合にはその支払に応じる
これだけの事務作業コストがかかります。
非常に単純な話ですが、「やるべき事を決め」「全員にやらせる(やるように向ける)」というだけなら、非常にコストは低いのです。
そして、空いたところに「より細かい指導」を入れていく事ができます。
ただし、これにはお互いの信頼関係がなければできません。
塾は、「成績上がらないなら金返せ」なんてご家庭が言わないと信頼している
ご家庭は、「この塾なら我が子はしっかり頑張るに違いない」と信頼している
その信頼関係が築けていれば、何かを「保証する」必要なんてないはずなんです。
例えば、スキー場のペンションにある「乾燥室」なんかを想像してみて下さい。
「同じ屋根の下にいる人が自分の板を盗んだりはしないよ」と信頼できるからこそ、ストーブがポツンと置いてある部屋に板を置いて、みんなが乾かす事ができます。
「誰かに盗まれるかも」と思い始めたら、個別に施錠するロッカーを完備して、更にそこに温風が当たるように・・・
かなりのコストがかかりますよね。
この2点目については、「コストをかけたくない」という営利目的ではないんです。
「そういうコストって、なんかバカバカしいですよね」と思っているし、思って頂きたいという事なんです。
よその塾がどうかは分からないのですが、つばめ学院が「成績保証」をしない理由はこういう理由です。
信頼し、信頼して頂く
そういう相互の「覚悟を持った関係」という緊張感こそが、塾に最高の学習環境をもたらすのではないかと思っています。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
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