「好き」を仕事にするということ

つばめ学院の関口です。

 

今日は社会の「これから」について思うところを書こうと思います。

 

塾でも度々、イケダハヤトさんのブログを紹介するのですが、本日はまずこちらの記事をご紹介しようと思います。

 

高城剛「これから『趣味』はなくなるでしょう」イケハヤ「超同意です」 : まだ東京で消耗してるの?高城剛「これから『趣味』はなくなるでしょう」イケハヤ「超同意です」 : まだ東京で消耗してるの?

 

 

塾の小話でも話をしたのですが、「嫌な事を我慢してやる」というスタンスで収入が安定的に増えていくのは、社会全体が安定的に経済成長している時期に限定した話だと思っています。

 

社会が成熟すれば、当然ですが「価値あるもの」にその対価としての「お金」を払うという考えになります。

 

そして、その「価値あるもの」ですが、「好きな人」がやった仕事と、「好きではない人」がやった仕事のどちらが「価値あるもの」を生み出すか?と考えると答えは明らかですよね。

 

 

端的に言うならば、「好きな事」でなければ、お金にならない。

 

という価値観が当たり前になるのではないでしょうか。

 

 

これまた塾の小話で紹介させて頂く、私の小学生来の友人の話です。

 

その友人は、一流と言われる私立大学を卒業後にとあるメーカーに就職します。

 

小学生時代はいわゆる「やんちゃなイジメっ子」というヤツです。ただ、イジメはしますが分かりやすい単純なものばかりなので、なぜか彼はみんなに慕われていました。

 

その彼が、突然メーカーを辞めて、専門学校に入学します。そして、「老人介護」の職に就いて新たなキャリアをスタートさせました。

 

もう10年以上も前の話になります。

 

 

 

介護施設のお仕事というのは、非常に重労働で待遇も十分とは言えない面があります。

 

当然、離職率も高い現場だそうです。

 

その現場で働く彼は、非常に「楽しそう」なんです。

 

「でよ、そのばーちゃんの言うことが訳わかんねーの(笑)!わかんねーから、ずーーっと聞いちゃうだろ。でもわかんねーの(笑)面白くね?」

(いや、、、、面白くない)

 

当然ですが、入居者のための「下のお世話」というのもお仕事の1つです。

「俺さ。発見しちゃったわけよ!笑わしたらいいんだよ!お前、分かる?笑わすとよ。人って誰でも腹に力がはいるだろ?その勢いて・・・。な?すごくね?」

(発見よりも、そういうお仕事ができる事がすごいと思う)

 

 

正直に言えば、私自身は彼の仕事は「嫌な事ばかり」に見えてしまいます。

 

きっと、彼のように笑いながら介護の仕事はできません。

 

でも、彼にとっての「介護」は、自らの学歴も職歴も捨ててでもやりたい事だったんです。そして、いまそれを笑顔で私に話してくれます。

 

塾生に聞きます。

 

「君たちが入居しているおじいちゃん、おばあちゃんだとしてね。俺とそいつのどっちのサービスを受けたいと思う?俺みたいに「いやいや」やってる奴のサービス受けたいか?違うよな。それを楽しんでる奴のサービス受けたいだろ?」

 

私はその友人に全く共感できないのですが、仕事に対する姿勢という面では「分かる気がする」ところはあります。

 

 

 

私が塾をやっていて、休みもなく日々、教室にいますが、、、

 

「嫌だけど仕事だからやる」「お金のためにやってる」「遊びたいのを我慢してやる」

 

という感覚は皆無です。

(だから「趣味は何ですか?」という質問は私も苦手です・・・)

 

放っておくと「教室に行ってしまう」。というのが一番しっくりきます。

 

「好きな事を仕事にする」というのは、こういう事なのだろうと理解しています。

 

 

「好きでやっている」という事が、そのまま「価値ある仕事ができる(価値ある塾を作れる)」につながらない事は承知しているつもりです。

 

ただ、確率論的に考えた場合に、

 

「塾が好きでやっている人の塾」

 

 

「塾は仕事なので、仕方なくやっている人の塾」

 

は、どちらが我が子にとって「魅力的な」塾である可能性が高いと思いますか?

 

その事を1つ考えていただければ、また新しい塾選びの基準ができてくる気がします。 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。