つばめ学院の関口です。
今日は学習塾の「守り」について書きます。
ちょっと分かりにくいかもしれないので、細かく書いていきますね。
「攻め」というのは、塾に入ってガンガン成績が伸びている状態をイメージして下さい。
攻めている感じがしますよね。
では、「守り」はどうか。
ガンガン伸びてはいない状態です。
こういう時に、ご家庭としては「お金を出して塾に通わせているのに」とご不満を感じることと思います。
では、このように「成績が伸びない」という状態で、その塾に通わせる意味はあるのか?
これは非常に難しい問題ではあると思いますが、つばめ学院の生徒を1人ご紹介したいと思います。
中3男子の生徒です。
2学期の中間試験で、300人弱の中学で初めて40番台に入りました。
彼が入塾したのは、1年生の今頃(冬休みの前)でした。
入塾前の成績は5教科で300点にも遠く及ばない状態。
それが、前回の中間試験では400点を超える点数をとりました。
この生徒は順調に成績を伸ばしてきたか?
残念ながら否です。
これは本人も認めているので、ここで書いても良いと思いますが、伸びない原因は明確でした。
「本人の意識が低い」
ことが根本的な原因です。
いまでも覚えていますが、彼は2年の夏期講習で「友達よりも授業が多い」と激怒してお母さんと塾を困らせた程です。
「あのなぁ、、、お前、お母さんがこれだけ勉強させてくれるって言ってるんだぞ。お礼を言うことはあっても、文句を言う話じゃないんだよ」
「いえ!イヤです!俺は友達と一緒でないと、塾なんて来たくないですから!」
「こら。そういう事を誰の前で、そこまで堂々と言ってくれてんだよ。(以下、自粛)」
今では懐かしいですね。。。
その彼が中学に入ってから初めて100位以内に入ったのは、実は中3の1学期中間です。
そこから、1学期末で30人を抜きました。
さらに2学期中間で20人を抜いて、このたび50位以内に入ったという事です。
なぜ、こんなにも急に成績が伸びたのか?
「意識が大きく変わったから」
この1点に尽きます。
塾に通っているのに伸び悩む。
そういう子がいることは事実です。こればかりは隠しても仕方ないことです。
伸び悩む子の原因は、「意識」に原因があることがほとんどです。
では、「意識が低い」ときは諦めて塾を辞めさせて方が良いのか?
それも違うと思うんです。
先の例に登場してもらった彼について考えます。
彼が急に成績を上げられたのは、「意識が変わった」だけの原因なのでしょうか?
違います。
意識を変えた時に、「成績が上がる」準備ができている事が大切です。
具体的には、最低限の基礎学力が担保されている事です。
これがないと、いくら「意識」が変わっても、足元の基礎学力を鍛えなければなりません。
「意識」が向かない状態でも、この基礎学力をしっかり鍛えていれば。
「意識」が変わったとたんに、一気に成績を変えることができます。
学習塾の「守り」
それは、その子の意識が「変わる」タイミングと同時に、一気に結果も変わるように足元を必死に固めていくことではないでしょうか。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
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