塾で覚えちゃだめですか?

つばめ学院の関口です。

 

つばめ学院では生徒に「勉強ができる」ようになってもらいたいと考えています。

 

当たり前、、、でしょうか、、、

 

「当たり前じゃないか」とお叱りを受けてしまうかもしれないですが、実はそれが当たり前ではないんです。

 

なぜなら、私は塾という場所を

 

勉強に対して、「教える場所」ではなく、「できるようにする場所」だと考えているからです。

 

この違いについて、頭では理解しているけど、日常的な感覚と隔たりがある。という方も少なくないと思います。

 

この考え方の転換が、いまの学習塾業界にある「新しい波」だと思っています。

 

 

具体的なお話をしていきます。

 

塾で「暗記」をする事についてどう思われますか?

 

「もったいない」と感じることはありませんか?

 

そう感じる方は、「塾では分からない問題を分かるようにして、ただ覚えるだけの暗記は自分ですれば良い」というお考えだと思います。

 

でも、そうでないケースもあるんです。

 

つばめ学院のケースで言えば、「分かるようにする」という事は、私の動画でかなりの部分をカバーできます。

 

動画でカバーできる事は、動画でやってしまえば良いんです。もっと言えば、動画ですむなら家で1人でやって頂いても構わない。

 

他方、「暗記が苦手」という子に対して「ちゃんと覚えて来るんだよ」と言って、どんなに細かくアドバイスをしても上手くいく事は少ないと感じています。

 

それよりも、、、

 

暗記する時に、となりで一緒に項目を隠しながら、「はい、これ何?」とペース良く進めてあげる。

 

「先生、それ早いですよ」

 

と言われて、「いや、このペースで出ないってのは覚えてない。に入るの。もう一回、やろう!」と声をかける。

 

生徒がよどみなく言える状態になってはじめて、

 

「そう!これ!!この状況が”覚えた”だから。この感覚を大事にして、家でもやってきてよ」

 

という指導の方が、圧倒的に効率が良いです。

 

 

スポーツを教える時には良くやる事だと思います。

 

トレーナーが、選手の身体を導いて、「どういう状態が望ましいか」を自分の身体の感覚で体験してもらう。

 

 

勉強にも、この「感覚の体験」は有効なんです。

 

特に「暗記」のような項目を苦手だという子は、”覚えた”という感覚が弱い場合が多いものです。

 

 

塾の授業を全て「動画」でやっていると、やはり「できれば生徒の顔を見ながらのライブ授業で」というご意見は頂くことがあります。

 

「分かる」というプロセスには、先生の「体温を感じるような」授業を望む声が多いのです。

 

他方、「覚える」というプロセスには、先生の「体温を感じるような」ものを望まれない。

 

ただ、実際の現場で生徒と対峙すると、お子さんのニーズは逆なんですね。

 

数学や英文法のように、「分かる(理解する)」ものについては、動画で十分である事が多いです。

 

こまめに声がけをしてあげて、不十分な理解の芽を徹底的に摘み取ることができれば、動画の弱みを克服できます。

 

他方で、暗記のようなプロセスは、個々人の内的な感覚に依存するところが大きいのです。

 

だからこそ、対面で表情や動きに注目をして、対応しなければいけない。

 

そう考えています。

 

 

「できるようにする」という事は、そういう事です。

 

つばめ学院は「暗記の手伝い」をすることに躊躇をしていません。「”覚えた”の感覚をつかむ」ことはそれだけ重要だからです。

 

むしろ、計算ルールや文法の考え方の方が、「聞けば分かる」ことです。

 

大切なのは、分かった後の定着です。つまり、個人の演習です。

 

 

そう考えていくと、「むしろ暗記のような事の方が、大切なフォローなのではないか」と感じる事すらあります。

 

 

是非もう一度、思いをはせてみて下さい。

 

塾に望むのは、

 

「我が子に説明をしてもらう事」ですか?

 

「我が子ができるようになる事」ですか?

 

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。