つばめ学院の関口です。
私は「情報を囲い込む」という事が、あまり好きではないんですね。
「情報」は知っているだけは意味がないです。
その「情報」を「使う」ことで成果を上げていくわけです。
「情報」を知られたからといって、塾としての価値がどこかに流れていってしまうなんてあり得ないですね。
という事で、今日はその「情報」の部分をお伝えしようと思います。
「暗記」に関する3原則です。
私が塾生に良く話をしていることの一部になります。是非、ご家庭でもお試し下さい。
早速ですが、3原則をご紹介します。
1.隠す
2.テストする
3.作業にする
これが「暗記」を効果的に進める大原則です。
ポイントとなるのは、「脳を騙す」という点です。
脳は「大事な情報は記憶」「瑣末な情報は忘れる」という判断をしていきます。
では、その判断基準はなんでしょうか?
それがわかれば、効果的に記憶を進めることもできますよね。
脳が情報の「大切さ」をはかる1つの指針が「利用度」なんです。
よく使う情報ほど、大事な情報だと判断します。
さて、お話を3原則に戻して補足していきたいと思います。
1.隠す
よく、覚える漢字や英単語を隠さずに何度も書いている子がいますね。。。
残念ですが、この作業はほとんど無駄なんです。
なぜなら「脳から」情報をとってきていないからです。
目で見た情報をそのまま書いているだけです。
隠すことで、「脳から」情報を取得します。
もっと別の言い方をすると、「えっと、なんだっけ?」という機会が脳から取り出そうとしているサインです。
「えっと、なんだっけ?」をたくさん行うことが脳を騙す秘訣なんですね。
2.テストする
「覚える」という作業は、どうしてもインプット作業と同等にみられることが多いです。
「100回書く」「100読む」いずれもインプットに関することです。
アウトプットに関しては、あまり注目されません。
ところが、大切なのはアウトプットなんですね。
私が塾生に言うのは、「7割できたと思ったら、一度テストをしてみてね」という話です。
そうやって、「覚える=アウトプット」という構図をしっかり意識することが大切です。
ひどい場合には、単語テストを受ける前に一度も自分でテストせずに本番に臨む子もいたりします。
これでは、まったく意味がないですね。インプットよりもアウトプットの方が大切です。
3.作業にする
上のテストにつながる事ですが、「暗記の効率を上げる」場合に何が必要なのか?ということです。
よく、「慎重に覚える」や「声に出しながら書く」などありますが、定量的でないので測りにくいです。
いま「覚えた!」と思ったとしても実際のテストでは8割しか正解しなかった。
では、残りの2割をとるためにどうしたら良いのでしょうか?
それが、ここでいう「作業にする」という言葉の意味です。
アウトプットであるテストを作業の1つとして欲しいのです。
テスト10回
という形で目標をたてます。私も宿題で出すことがあります。
「30個の単語を覚えてくる」
ではなく、
「30個の単語を10回テストしてくる」
が宿題です。
テストを作業にすることで、暗記の成果を数的に把握することができます。
10回のテストでは8割までしかいかないのであれば、15回にテストを増やして10割を目指せば良いのです。
気合や気持ちでなんとかしようとするのではなく、テストの回数という数的なものでコントロールするのです。
上記が、私が生徒に伝えている「暗記」に関する大原則です。
内容の出し惜しみは一切なしですから、是非ご家庭でも試してみて下さい。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
コメントをお書きください