たかが定規 されど定規

つばめ学院の関口です。

 

今日は文房具のお話をしようと思います。

 

たかが文具、されど文具

 

文房具がお子さんの学習に大きな影響を与えるということを是非知って頂きたいと思っています。

 

 

当塾は比較的、「道具にうるさい」塾だと自負しております。

 

ノート、鉛筆、シャーペン、消しゴム、定規、コンパスetc

 

変なものを使っていると、すぐに買い換えるように指示をします。

 

特に100円均一などで買ったような、安っぽいコンパスを使っていたりすると即座に却下します。

 

私も使ったことがありますが、安いコンパスは正確な円弧を書くことが難しく、最終的には無意識のうちに「作図は面倒で苦手」という意識を植え付けてしまいかねません。

 

 

さて、本日のメインは定規です。

(あと、分度器)

 

最近、いろいろなところで目にするのが、「はし0」というデザインの定規です。

 

私も定規を購入しようとして、普通の定規が見当たらなくて困ったことがあります。

 

それほどまでに、人気の「はし0」定規なのです。

 

この定規、学校の先生と共同開発したというので更に驚きですが、個人的には全く使い物にならない代物だと思っています。

 

少なくとも、勉強で使うには良くないです。

 

 

画像にある上段が普通の定規。下段が「はし0」定規です。

 

例として、「ある線分から点までの距離を測る」というものを想定して使ってみます。

 

通常であれば、もとにする線分と定規の0目盛りをぴったり重ねて使用します。

 

真上から覗き込めば、正確に「0目盛り」を重ねることができます。

 

 

ところが、下段の「はし0」です。

 

合わせるはずの「0目盛り」が存在しません。

 

しかも、定規の厚みがあるので、真上から見たり、左右から見たりすると見え方が変わります。

 

どこを基準に合わせて良いか分かりません。。。

 

 

非常に細かい事のように思われるかもしれませんが、私はまったくそう思いません。

 

 

「だいたいの長さを測る」のであれば、両者に違いはありません。

 

小学校の問題で、1mm単位の精度が求められるものはありませんので、どちらでも十分かもしれません。

 

 

しかし、です。

 

「正しい定規の作法」というものがあるはずです。

 

小学生でも「1mmの精度で計れる作法」を知ることには大きな意味があります。

 

 

ただ「使えれば良い」というスタンスで道具を選ぶことは、学問をバカにしている事と同じだと思っています。

 

正しい道具で、正しい理解をしっかり深めてもらいたと

 

今日はなんだか個人的が義憤となりました。。。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。