つばめ学院の関口です。
今日は塾選びの際にご注意頂きたいテーマで書いていこうと思います。
塾の受験合格率について、です。
よくチラシなどで目にする機会があると思うのです。
○○高校合格 100名!!
第一志望 合格率 100%!!
なんて数字です。
どうでしょうか?
こんな数字を見て、素直な方だと「一流高校に合格するノウハウを持ってるんだ」「第一志望に確実に合格させてくれるんだ」などと感じるかもしれません。
でも冷静に考えて頂きたいのです。
お子さんが、これから経験する受験において。
結果なんて極論すれば、誰にも分かりません。全ては確率論でしかありません。
(もし、分かるという人がいたら嘘つきなのでご注意ください。)
分からない未来について、何をどう考えるのかが「進路指導」です。
全ての子は、その子の希望、パーソナリティ、ご家庭の状況、その他が全て違います。
その違いを丁寧に拾い上げて総合判断した結果を、当事者である本人・ご家庭とすり合わせて初めて志望校が決定するのです。
話を戻します。
先の進学者数や合格率を前面に出して広告している塾に関してご注意ください。
合格実績を前面におす場合、未来の進路指導もまたその影響を受けます。
過去の合格実績が、未来の進路指導に影響?
ちょっと不思議な感じですよね。
もう少し細かく説明します。
例えば、合格者数を増やすためであれば、合格率の低い生徒にも受験を薦めるかもしれません。
例えば、(塾の)合格率を上げるためには、生徒の志望校を合格確実なラインまで下げるかもしれません。
塾を運営するのも人間です。どうしても影響は出てしまいます。
塾全体の合格者数や、合格率をあげようとすれば、必ずそれが進路指導に影響を与えます。
本来、進路とは本人とご家庭のもののはずです。
その進路を塾として誠実に考えるためには、全ての生徒に対してオーダーメイドの進路指導が必要です。
そのために、「進路指導」においては、塾の利害を超えて考えなければいけません。
利害を超える事は実は簡単です。
合格実績と塾の利害を切り離すのです。つまり広告に利用しなければ良いだけの事です。
繰り返します。
過去の合格実績にこだわることは、必ず未来の進路指導に影響を与えます。
お子さんに得て欲しいのは「合格」だけですか?
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
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