「宿題」こそが学習習慣

Vol.615

 

つばめ学院の関口です。

 

今日は中学生の宿題について書こうと思います。

 

 

宿題の出ない公立中

 

小学生の保護者や、私立中学の保護者とお話をすると驚かれることがあります。

 

それが「宿題」です。

 

小学生は私立・公立を問わず毎日の宿題が出ますよね。

 

私立の中学も基本的には宿題を出す学校が多いようです。

 

 

しかし、公立中です。

 

実態を知らない方は驚かれます。

 

少なくとも和光市内の中学で「宿題」を日常的に課している学校はありません。

 

私はこのことは非常に大切な論点だと感じています。

 

私立中の生徒は家庭学習をして、公立中の生徒はしないくて良い。

 

そんなわけはないですよね。

 

もちろん公立中の先生も家庭学習を促してはいるようです。

 

ただし、「宿題」のような強制力のあるものはありません。

 

 

 

試験前に提出する課題

 

おそらく公立中で提出義務があるもので、どの中学でも見られるのが、試験前の「提出課題」ではないでしょうか。

 

先生の意図としては、「毎日少しずつ課題をこなしておいて、試験前に提出しなさい」という事だと思います。

 

でも、、、これって、、、

 

本当に計画的にやるんでしょうか。

 

もともと計画性の高い子はしっかり日常的にやるでしょう。

 

しかし、多くの計画性の低い子は、試験前に「一気に片付ける」というのが普通です。

 

でも実際に「計画的に」やらなければいけないのは、この「一気に片付ける」層のはずなんですね。

 

計画的にやらない子に、毎日、着実に勉強をさせる。

 

そういう家庭学習こそが本当の実力を養成するものだと思っています。

 

 

 

宿題を出す存在としての塾

 

このような公立中学の現状をみるにつけ、塾の果たす役割の大きさを感じています。

 

部活をやっている中学生は、やはり忙しいのです。

 

塾生のなかには、学校の休み時間や部活の合間を使って塾の宿題をやってくる子も少なくないのです。

 

しかし、それこそが現状におけるあるべき姿だとも感じています。

 

どんなに部活が忙しくても・・・「やるべき勉強」が減るわけでも、なくなるわけでもないんです。

 

だからこそ、忙しい生活の合間をぬってでも、しっかり「やるべき勉強」をこなすことが必要です。

 

忙しい中学生だからこそ、「宿題」という強制力が必要なのではないでしょうか。

 

そういう「強制する優しさ」というものもあるのだと考えています。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。