Vol.616
つばめ学院の関口です。
今日は小学生の「勉強体力」について書きたいと思います。
勉強体力ってなんだ
まずは「勉強体力」ってなんなんだ、というお話です。
単純に言えば、「たくさん勉強できるだけの体力」という事です。
持久力や集中力と置き換えてもいいかもしれません。
この勉強体力がたくさんあれば、当然ながらたくさんの勉強をする事ができます。
勉強体力がないと、そもそも「勉強をする」という事ができません。
「理解できる、できない」の前に、すぐにイヤになってしまうのです。
結構恐ろしい力ですよね。
勉強体力を養成する小学生時代
ではその「勉強体力」ですが、いつその力を養成すれば良いのでしょうか?
私は小学生のうちにつけておくことが望ましいと思っています。
小学生は「勉強のスタンダード」を作る期間です。
小学生の時の勉強が「普通の勉強」になります。
つまり、小学生の時にたくさん勉強する子は「たくさんすることが普通」
小学生でほとんど勉強しない子は「勉強しないことが普通」
になるという事です。
ですから、小学生のうちにしっかりと「たくさんできる状態」をつくっておく事が非常に大切です。
もちろん「無理をさせる」のは論外です。
ただ適正に鍛えておく事は重要です。
保護者の方も「小学生のうちは、あまりやらせなくて良いのでは?」という意識が強いので、どうしても勉強体力を養成できない方向に傾きがちなんですね。
差が出るのは中学以降
もう一つの論点をあげます。
実はいくら小学生のうちに「勉強体力」を養成しても、それで目に見えて何かが変わるということが少ないのです。
なぜなら、そもそも小学生がこなす勉強量は「少ない」からです。
つばめ学院のように小学生の飛び級をバンバンさせる場合は違いますが、一般的にはなかなか見えにくいのが現状だと思います。
では、その効果はいつ出るのか?
中学以降です。
学習量が多くなり、内容が少しずつ高度になってくると体力の差が出ます。
少々難しい問題に直面した時に、腰をすえて考えられるか、すぐに諦めるのか。
まとまった量の暗記をする時に、まとまった時間を割けるのか、すぐに諦めるのか。
これらは、「忙しさ」によると思われがちですが、実は「勉強体力」に依存する方が大きいと感じています。
どんなに忙しくても、「やってる子はやっている」のです。
その「やっている子」というのは、実はここまでで説明をしてきた「勉強体力のある子」というわけです。
効果が出るのは中学生以降でも、そのための体力づくりは小学生からしっかりやっておくべきです。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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