エネルギーの集まる場所

Vol.617

 

つばめ学院の関口です。

 

今日はつばめ学院が目指す姿について書きます。

 

塾選びをされている方には参考になるのではないかと思います。

 

 

とあるピアノ教室

 

突然ですが、ピアノ教室のお話をします。

 

こんなピアノ教室があったらどうでしょうか。

 

教室に入ると正面にニコニコした先生が立っています。

 

先生は指の動かし方や、ときにピアノの歴史までを楽しく説明してくれます。

 

実際に演奏をしながら、説明を続けます。

 

そして、時間になると「はい!それじゃあ、みんなしっかりお家で練習してきてね!!」

 

と言ってレッスン終了。

 

 

さて、このピアノ教室でお子さんは上達するでしょうか?

 

答えはNOですよね。

 

理由はシンプル。

 

練習していないですから。

 

どんなものも、練習せずに上達することはないはずです。

 

ピアノ教室であれば、その練習の量と質が重要ではないでしょうか。

 

 

 

勉強させてくれる塾

 

さて、塾です。

 

塾もピアノ教室と全く同じです。

 

「勉強」せずに学力が上がるなんてことは絶対にあり得ません。

 

そうだとすると、学習塾で重要な事はそこで「している勉強の量と質」にあります。

 

大切なポイントです。

 

講師の説明が見事である。設備が立派である。テキストがすごい。

 

という事は本質的には関係ありません。

 

お子さんが「その場所で」「何を」「どれだけ」していたかが決定的に大切です。

 

是非、その観点で塾を見てみて下さい。

 

お子さんがずっと座って、塾の先生の講義を聞いている。なんて事がないようにしなければいけません。

 

塾は「説明してくれる場」ではなく「勉強させてくれる場」でなくてはならないのです。

 

 

 

理想的な環境

 

人は基本的に「やりたがり」のはずなんです。

 

話を聞いているよりも、自分でやりたい。

 

ゲームの話を聞いているだけで満足する子なんていません。

 

自分で体験したいですよね。

 

勉強も同じです。話を聞いているよりも、自分で体験する方がずっと面白いものです。

 

ただし、勉強に向かうだけのエネルギーが必要です。

 

エネルギーは何でしょうか?

 

私は「受け入れられる」という事だと考えています。

 

1人の人として、そのまま受け入れられる。それが子供にとってのエネルギーになります。

 

「○○ちゃん、こんにちは!」

 

「こんにちは」

 

「あれ?なんか声が元気ないね。何かあった?」

 

「いえ、何もないですよ」

 

「何もない!そりゃ良かった。安心したよ!」

 

こんな会話に意味がないと思いますか?

 

意味がないと思う大人は多いです。

 

でも、事実として。

 

こういう会話を繰り返すことで生徒は元気になっていきます。

 

生き生きとしてきます。

 

だから元気に勉強に向かえます。

 

そうやって、子供達のエネルギーが集まる場所として塾がある。

 

そんな考え方をすると、「理想的な学びの空間」がイメージしやすいのではないでしょうか。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。