波のない場所はない

Vol.626

 

つばめ学院の関口です。

 

昨日(2月1日)から都内の中学入試本願がスタートしました。

 

本日はそんな記事の紹介から始めようと思います。

 

 東京と神奈川で中学入試 大学付属校が人気|日テレNEWS24東京と神奈川で中学入試 大学付属校が人気|日テレNEWS24

 

 

 

 

記事の中では、大学入試制度改革の不透明感から大学付属に人気が出ていると分析しています。

 

この分析が正しいのかどうかは脇におくとして。

 

もし、この分析のとおり「入試制度が不透明だから」という理由で大学付属に進学させるというのは、あまり良い理由ではない気がしています。

 

 

不透明だからこそ飛び込む

 

これからの子達が出てゆく社会というのは、我々が生きた社会以上に不透明感が増し、何が起こるか予測できない。

 

という感覚は多くの方が共感してくださるところだと思います。

 

だとするならば、できるだけ早い段階から「先が読めない」ものに対応する能力を鍛えてあげた方が良いのではないでしょうか。

 

大学受験ならやり直しもできます。いくら「不透明」とは言え、やるべき事は見えています。

 

はっきり言って、「社会の不透明感」に対する比ではありません。練習課題です。

 

社会に出てからはそうはいきません。

 

リーマン・ショックのように世界経済が一気にダメージを受けるかもしれない。

 

まったく新たな技術革新にうより、既存のプラットフォームが全て刷新されるかもしれない。

 

AI技術はシンギュラリティを超え、社会の技術だけでなく価値観をも一変させるかもしれない。

 

そういう、1人の人間ではどうすることもできない世の流れの中で、1人の人間としての自分がどう振る舞うのか?

 

それを問う機会として、図らずも不透明になっている入試制度改革の過渡期というのは1つの機会ではないでしょうか。

 

 

 

「何を求めるのか」が大切

 

私が良く言うのは、「安定した職」より「安定した自分」という事です。

 

波の起こる海に浮かぶボート。

 

できるだけ「波の穏やかな場所」を探して留まるよりも、少々の波を乗りこなしヤバイ波を避ける技術を習得するほうがずっと安全ではないでしょうか。

 

先の「入試制度改革が不透明だから、大学付属を」という人がいるとすれば、それは「波の穏やかな場所」探している人のように思えてしまうんです。

 

 

 

株で考えると分かりやすい

 

「安定した会社」を見つける。という事は事実上、不可能な事です。

 

だって、そうですよね。

 

むこう30年以上にわたり、「絶対に値下がりしない株式銘柄」を探すことが不可能な事は誰しも理解できるはずです。

 

そうであれば、同様の理由で「安定した会社」を「見つける」ことは不可能なんです。

 

しかし、これはできます。

 

「自分を安定させる」ことです。

 

どこに言っても必要とされる人間であること。自分の役割をみつけ行動できる人間になること。

 

これはできます。

 

「安定した会社」を「見つける」のではなく、「自分の会社を安定させる」主体になることです。

 

 

そうやって、考え方を変えることで、不透明な社会に立ち向かう姿勢や、すべき事が少しずつはっきり見えてくるように思います。

 

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。