別の価値観を持つ大人

Vol.627

 

つばめ学院の関口です。

 

今日はお子さんと大人の交流について書こうと思います。

 

勉強的な内容とは少しずれますが、お付き合い頂ければと思います。

 

 

突然ですが、お子さんはどんな大人と交流していますか?

 

「両親と学校の先生が、接する大人の全て」

 

という子も少なくないのではないでしょうか。

 

今日はその観点から塾の意義を考えてみてもらいたいと思っています。

 

かつてのように、子供が大家族の中で複数の大人と交流しながら成長する事はなくなりました。

 

この事がただちに害となるとは思いませんが、やはり多様な価値観を知る機会を失っているのは確かです。

 

 

ちょっと分かりにくいですよね。。。

 

 

具体的な例を出していきます。

 

サザエさんに登場するカツオくんを想定してみて下さい。

 

カツオくんにとって、先生や両親の価値観というのは基本的に「想定内」の範疇なんですね。

 

何をやったとしても、

 

「お父さん(波平)が何と言うか?」

 

「先生が何と言うか?」

 

は、だいたい分かってしまいます。

(実際に正しいかどうがではなく、カツオくんがそう感じていることが重要です)

 

そんな時、サザエさんのお話では、マスオさんやノリスケおじさんという大人が登場しています。

 

カツオくんにとって、「想定外」を持ってっくる大人です。

 

親が「ダメだ」と言ったことでも、マスオさんは理解して応援してくれるかもしれません。

 

逆に親が当然としている考え方でも、ノリスケおじさんは別のリスクを想定できるかもしれない。

 

「大人だって常に正しいわけではなく、多様な考え方があるんだ」

 

という事を学ぶ事ができます。

 

お子さんの成長にとって、親や先生以外の「第三の大人」は非常に大切です。

 

「第三の大人」がもたらす想定外の価値観が、その子の柔軟な思考の基礎となるのではないでしょうか。

 

つばめ学院では授業の前や合間に、いろいろな話をします。

 

学校やご家庭ではしないような話を心がけていますので、

 

どうしようもなく下らない話

 

大学で初めて聞くべき学際的な話

 

など、幅広い話題を投げかけます。

 

そういう中で生徒達の価値観が、柔軟で力強くしていければと思います。

 

小中高生にとって、「立派な大人」だけが前にいるという事は、実はけっこう窮屈な事なのではないでしょうか?

 

そうではなく、「下らない大人」や「いい加減な大人」がいても良いと思っています。

 

時に親が「こう!」と言ったことに、「そうかな?」と言う大人がいても良い。

 

そういう事で救われる子もいるんだと感じています。

 

子の前にいる大人はどんな大人でも良い。

 

ただし、大人であるからにはすべからく「責任と覚悟を持っている」という必要はあります。

 

責任と覚悟を持った多様な大人

 

そんな大人が集まる場として、学習塾を見てもらう事も面白い視点ではないかと思います。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。