「覚える」技術

Vol.631

 

つばめ学院の関口です。

 

よく聞く言葉の1つに「覚えるだけ」というものがあります。

 

漢字、英単語、理科、社会、、、

 

「覚えるだけ」という人ほど、「覚える」という事をしっかり考えていない気がしています。

 

今日はその「覚える」について書いていきますね。

 

 

いきなり話を覆すようですが、「覚えるだけ」という意見はある意味ではその通りだと思っています。

 

単純な暗記以外でも、数学など「解法を含めて暗記」してしまえば、多くの問題は解答できます。

 

数学の応用問題がとけない子ほど、典型的な基本形を「暗記」できていないものです。

 

 

つまり、何が言いたいかというと。。。

 

「覚える」という技術は、それを身に付けるだけで全教科を制覇してしまうほどの強力な技術だということです。

 

 

では早速、その「覚える」の方法についてお伝えします。

 

例として100個の英単語を覚えることを考えてみます。

 

①1〜10の単語を覚える

 

まず、始めの10個を暗記します。方法はなんでも良いですが、できるだけ時間のかからない方法が良いです。

 

おすすめとしては、赤や緑のシートを使った方法が効率的だと思います。

 

「半分以上はできたかな」という段階で、すぐにテストをして下さい。

 

②できない問題番号をメモする

 

テストして間違えた問題番号のみをメモします。

 

そして、メモした番号のみを覚え直して、すぐに再テストします。

 

また間違えた問題「のみ」をメモ。再度テスト・・・と全て正解するまで行ないます。

 

③上記を繰り返して1〜50を覚える。

 

10個ずつのセットを完璧にしあげて、これを5セット行ないます。

 

この段階で、最初の10個の記憶があいまいになっていると思いますが、そこは心配ありません。

 

次の段階でしっかりフォローします。

 

④1〜50を1つのセットとしてテストする。

 

ここまで覚えた5セットを全てをテストします。

 

間違えた問題番号のみをメモしますが、この段階ではそんなに多くの間違いは出ないはずです。

 

なぜなら、ここに至る前にそれぞれを10個単位で完璧に仕上げた後ですから。

 

これをまた、間違いゼロになるまで繰り返します。

 

⑤上記の①〜④を51〜100に対して行う。

 

再度、10個ずつ5セット。その後に50個を1セットやれば100個の暗記が完了します。

 

 

いかがでしょうか?

 

これが全てにおいての完璧だと言うつもりはありません。

 

お伝えしたいのは、「覚える」という行為はこの程度にはシステマティックにやる必要があるんです。

 

やみくもに単語を書きなぐったり、単語帳をにらめっっこしても絶対に覚ええることはできません。

 

そして、「覚え方」は「書き方」や「話し方」と同じです。

 

はじめから上手くはできません。

 

練習が必要です。

 

そして、続けるうちに微修正が必要です。

 

それを繰り返しながら、「正しい方法で、自分なり」の「覚え方」が完成するものです。

 

 

たかが暗記、されど暗記。

 

 

最後まで読んで頂いてありがとうございます。