2017年7月14日
Vol.661
つばめ学院の関口です。
生徒面談や保護者面談で良く聞く話しがあるんです。
「君の(お子さんの)将来の夢はなんですか?」
いかがでしょうか。
もし、この問いを投げかけられたら、どんな回答をしますか?
私が最も多く受ける回答をお伝えします。
おそらく想像つきますよね。
「特にありません」「わかりません」「本人が好きなようにさせてやりたい」
そんな感じの回答です。
これは、良い悪いという類のものではないだろうと思っています。
最近のトレンドもあって、親が「お前は○○になれ」という言い方をするケースは少ないと思います。
どちかと言えば、前述の
「お前はお前のやりたい事を見つけて、しっかり頑張れ」
という考え方が多いと思います。
今日はその後者の意見について、1つ落とし穴があるので、その落とし穴をし知って頂き、対処法をご紹介できればと思います。
まずは、落とし穴のお話です。
「お前の好きなように」と言って放置してしまう事がたまにあります。
この場合、いつまでたってもお子さんの「やりたい!」が見つからない可能性があります。
ま、そうですよね。
親子の会話でお分かりとは思いますが、お子さんの世界観というのは非常に狭いですから。
その中で「見つけろ」という方が無理かもしれません。
放っておくと、いつまでたっても出てこない可能性が高いです。
「やりたいこと」が見つからないことに対する弊害は、なんといってもモチベーションが上がらないことです。
そもそも、何のためにいまの勉強をしているのかがリアルに感じられません。
いや、
「世界観を広げる」「自律を学ぶ」「努力できる人になる」
そういう総論的な「勉強する理由」は言えますが、身に迫ったものになりません。
はっきり言って、医者を目指す子が勉強しなければ、と頑張る方がよほど強くモチベーションがかかります。
では、次に対策のお話です。
「やりたい!」を見つけるという事が、いまのモチベーションを上げるうえで有用であることが分かって頂いたと思います。
ではどうやって、「やりたい!」というモノを見つけさせてあげるか。
これは、親からの「○○になれ」という声がけが有効だと思っています。
間違って欲しくないのですが、「親が決めろ」と言っているのではないのです。
子どもが反発する機会を設けて欲しいんです。
「医者を目指せ」
といったときに、「なるほど」と思う子もいれば「医者は嫌だ」という子もいるでしょう。
「○○は嫌だ」という気持ちは、「やりたい!」を見つけるうえでは重要な意見です。
「嫌な理由」がそこにはあるからです。
「人の助けになるのは良いけど、命を扱う自信がない」
なら、他にも検査技師や放射源技師、理学療法士など派生分野があります。
人とのつながり、であれば介護、営業、教育
に目を向けても面白いかもせいません。
大切な事はこの1点です。
「反発は夢を見つける第一歩」という側面です。
押し付けでなく。
「こういう仕事はいいなぁ」「もう一度学生に戻ったら○○になりたいなぁ」など、親が一人称で意見してみても良いでしょう。
「本人に任せる」と言って、全てを任せてしまうと、いつまでたっても
「いや、別に・・・」
ということが続いてしまうかもしれません。それは、モチベーションを高く持つ意味ではもったいないんですね。
是非、お父様・お母様が、自分の時間を巻き戻して「自分だったら・・・」という夢を語ってみて下さい。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。