2017年8月8日
Vol.672
つばめ学院の関口です。
つばめ学院の夏期講習も順調に進んでいます。
今日はつばめ学院が季節講習で大切にしている「勉強体力」についてお話を書いていきたいと思います。
勉強体力とは
そもそも、「勉強体力」とは何か?
という事になりますが、これは想像がつきやすいのではないかと思います。
「長時間、机に向って勉強に集中して取り組める能力」
という意味で、私は使っています。
よく勘違いされがちな事があります。
「ウチの子は、普段やらないから試験前くらいはまとめてやってもらいたいんです」
や
「勉強習慣がついていないんです。受験生になれば少しは意識が変わると信じたいんですが。」
などというご相談を受けることが、あります。ここに重大な間違いがあります。
「勉強体力」がないと、そもそも”勉強する”ことができない
という事実が無視されています。
試験前に慌てた状態なら
受験生としての意識が芽生えたら
そういう気持ちの切り替わりで、「勉強する」ようになるというのは間違いです。
「勉強体力」は文字通り体力です。または筋力のようなものです。
気合だけでフルマラソンを完走することはできません。
完走できないのは、気持ちが足りないのではなく、体力がないだけです。トレーニングが不足しているのです。
小学生の勉強体力
つばめ学院の夏期講習では、個人差はあるものの、小3生でも毎日2時間半ほどの時間を「超集中状態」で過ごしてもらいます。
もちろん、最初は大変かもしれませんが、慣れてくれば問題なく集中を維持する事ができます。
この事がもたらす意義は非常に大きいのです。
学校では40分までしか集中力の維持は求められない状況で、2.5時間を集中させる事ができるようになる。
その事によって、圧倒的に多くの内容を学習することができます。
多くを学習できる。ということは、単に知識が増えるという事ではありません。
「知識獲得」にかかるハードルが極端に下がってくるんです。
軽々と新しい知識を獲得する能力は、今後の社会で非常に有用な能力ではないでしょうか。
中3生の勉強体力
つばめ学院では、中3の受験生全員に「最低200時間」の勉強時間を夏期講習中に課しています。
これは、一日平均にすると、最低5時間という事になります。
多くの中3生が勘違いしているのは、やはり同じ問題です。
「気合で8時間、10時間の勉強をしようとする」という事です。
最初は5時間の勉強を維持することすら難しい子が、週末に「10時間」という挽回プランを立てたりして失敗します。
その経験が非常に大切だと思っています。
まずは5時間を習慣にする、調子の良い時は8時間できる。
8時間が習慣になる、調子が良いと10時間できる。
そうやって、徐々に体力を付けながら「受験体質」に変わっていくのです。
そのための重要なトレーニングの場が、まずは夏期講習なんです。
気合でベンチプレスが上がらないのと同じです。
気合だけで勉強はできません。
しっかりトレーニングしていきましょう。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。