2017年9月11日
Vol.681
つばめ学院の関口です。
今日は「字をキレイに書く」というテーマで書いていきます。
特に小学生を意識して、ご家庭のお子さんがキレイな字を書くために必要なお話をお伝えできればと思います。
この「字をキレイに書く」という事なんですが、非常にお悩みとしては多いですよね。
「なかなか字をキレイに書いてくれなくて・・・」
なんてご相談を、小学生のお母様から伺うこともしばしばあります。
この問題について、現場で小学生の行動をつぶさに観察したところ、「ある重要な文房具」の存在に気づきました。
重要な文房具とは?
その重要な文房具とは何でしょうか?
もったいぶっても仕方ないので、結論から書きますね。
消しゴム!!
これが、字をキレイに書けるかどうかを決める大切な要因です。
他の文房具はともかく、消しゴムに関しては「ちゃんとしたもの」をお子さんに使わせてあげてください。
高級品という意味ではなく、しっかりしたモノをという意味です。
具体的には、、、
MONO(トンボ)
Radar(シード)
uni(三菱鉛筆)
AIR-IN(プラス)
あたりでしょうか。文房具として販売されているものであれば大丈夫です。
逆に、「ド○・キホーテ」で一個あたり10円とかで売られているものは「論外」という事です。
なぜ消しゴムなのか
ところで、なぜ「消しゴム」が重要なのでしょうか?
そこに私が観察で発見したポイントがあるんです。
それは、
「字が汚い子は、字をキレイに消せていない」
という事実相関なんです。
小学生くらいの場合、筆圧がない子は濃いめの鉛筆を使うので、はっきりした字を書く事はほとんどの子ができます。
他方で、消しゴムの使い方がまだ不慣れで、上手に使いこなせている子は少ないのです。
つまり、「書く」V.S.「消す」の勝負では、
「消す」は圧倒的に不利なんです。
だから、上手に消せずに、前の文字が薄く残った上に字を書いてしまう子が多いです。
この事を放置するとどうなるか?
その子にとって、「文字が重なった字を見る」ことが日常茶飯事になりますよね。
私が見ても、重なった字は相当に見づらいです。
こんな見づらい字を普段から見ていては、「キレイに書こう」というモチベーションすらわきません。
「キレイに書くと、自分がキレイな字を見られる」
この当たり前の条件が揃わな限り、絶対に字をキレイに書くという行動が自発的にはなりません。
ハンデを背負って勉強させている
「キレイな字」に限らず、文房具をないがしろにする事は、「ハンデを背負って勉強している」ことになるんです。
私が以前に努めていた塾で、教室長になって最初にやった仕事の1つが
教室にある「百均」で買われたコンパスを全て買い換える
という事でした。
使いにくい道具では、当然ですが、良好な結果は得られません。
できの悪いコンパスで、キレイな円弧なんて書けません。
キレイに円弧を書けない子が作図問題を好きになる事なんて絶対にあり得ないと思いませんか?
頑張っても上達しないなら、誰だってやる気を失います。
「使えれば良い」という文房具で勉強する子というのは、その意味でハンデを背負っています。
なぜなら、人と同じだけの努力では、人並みに良好な結果は得られないからです。
頑張っても友達以下
という状況が続けば、モチベーションを失うのは当然の結果と言えます。
是非ともお子さんの文房具を見直してみて下さい。
お子さんは「ハンデを背負って」勉強していませんか?
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。