「分かる」と「できる」

2017年10月3日

Vol.685

 

つばめ学院の関口です。

 

今日の話題は「わかる」と「できる」についてです。

 

この辺を意識するだけで、試験の結果は大きく変わるのではないかと思っています。

 

「意識を変えるだけ」で点数が変わるなんて、素敵ですよね?

 

 

「分かる」偏重の現状

 

現状の落とし穴から書きましょう。

 

多くの生徒が、「意識して」勉強をしていないために陥ることがあります。

 

「分かろう」としてしまう。

 

という事です。

 

ちょっと理解しにくいですよね。補足します。

 

「分からない」という問題を「分かる」に変える。というプロセスがあります。

 

これは、「分かったぁ!」という感覚がでるし、勉強している気になるんです。

 

具体的に言うならば、

 

数学で全く解けない問題を解説してもらって納得

 

英語で全く訳せなかった英文を納得

 

そういうものが「分かる」という事です。

 

でも、これってどうなんでしょうか?

 

試験の点数あがりますか?

 

「分かった」だけでは点数はあがらないんです。

 

試験でそれを再現できないから。

 

 

王道は「分かる」から「できる」

 

「分かっただけ」では点数がとれません。というお話はいろいろ聞かれていると思います。

 

その通り。

 

「分かった」うえで、それを自分で「できる」ようにしなければなりません。

 

今日のお話でお伝えしたい事は、「そうできないケース」についてです。

 

例えば、数学の難問があります。

 

学校の提出課題なので、やらなければいけないけど自力では解けない。

 

そういう場合に、塾の先生に質問にきます。

 

そして、「分かる」ことに多くのエネルギーを使う。。。

 

塾で質問することも、難問を理解することも勉強として間違ってはいません。

 

ただし、「点数をあげたい」のであれば、やるべき事は違うはずなんです。

 

大事な試験の2日前にそんな事をやっているのは、時間がもったいない。

 

 

「できる」を増やす

 

点数を上げていくためには、「できる」を増やせば良いのです。

 

特に時間に余裕がない時は、すぐに「できる」に変わるものを探して徹底的に強めることが有効なんです。

 

数学なら計算演習です。絶対に落とさないように何度も演習して下さい。

 

英語なら単語を覚える。毎日50問の単語テストをやって、正解率が上がっていけば「できる」が増えたことになります。

 

英文の音読も良いと思います。表現が自然と覚えられます。

 

英文の細かい文法が理解できていないとしても、表現で覚えてしまえば試験では使える事が多いです。

 

そもそも、ネイティブはそうやって英語を習得していますし。

 

是非ご家庭での取り組みを見て欲しいのです。

 

「分かる」ための勉強に時間を使いすぎているかもしれません。

 

「分かる」勉強は時間的にも内容的にも、しっかり余裕をもって行うものです。

 

切羽詰まった状態で、1点でも多く点数をとる場面では「できる」を増やす勉強が有効なんです。

 

 

お子さんは試験前に「分からない!」を連発していませんか?

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。