2017/10/05
Vol.686
つばめ学院の関口です。
私は入塾する生徒や保護者に、将来の夢や希望を聞くことにしています。
圧倒的に多い答えが…
「特になし」
なんです。
ちょっと寂しいですよね。
正確に言えば、保護者の方は「ない」わけではないんです。
「私が決めつけるよりは、本人がやりたい事をやってくれれば…」
というご意見が多いんです。
「生き方を押し付けてはいけない」という気持ちはよく分かります。ただ、だから何も表明しないというのは、違うのでは。と、個人的には考えています。
分かりやすく例をあげますね。
ある生徒のお父様は、娘に「医者になって欲しい」という親の期待を伝えていました。
ご自身は医者ではないのですが、専門性の高い仕事の魅力を感じて「我が子は医者に」と考えたそうです。
その娘さんはどうなったか?
もちろん、素直に「じゃ、医者に!」とはならないですよね。
難しい年頃ですし…
ある日、彼女は面談で私にこう切り出してくれました。
「先生、わたし弁護士とか良いなぁって思うんだけど。どう思う?」
もちろん、彼女が自分で希望する夢は全力で応援したいです。むしろ、私が気になったのは、どういう経緯で弁護士という仕事が出てきたのかです。
彼女は教えてくれました。
お父さんが言う「専門性」には魅力を感じる。
でも、医者にはなりたくない。血とか嫌い。
医者の「人を助ける」という使命感も好き。
ならば、私は法律を使って人を助ける。
こんな流れでした。
いかがでしょうか?
どうか安心して頂きたいのですが、親が希望を伝えたところで、お子さんが嫌なら「嫌だ!」と言います。
そんなになんでも言うこときかないですよね(笑)?
親の投げかけた「希望」に対するアンチテーゼとして、お子さんが自分の事を考える可能性もあります。
「そのうち、自分で見つけてくれれば…」と言っていると、いつまでも「そのうち」が来ない可能性の方が高いと感じています。
親が遠慮しようがしまいが、お子さんは自分の道を歩みます。
思い留めているものがあれば、是非ともお子さんに伝えてあげて下さい。
お子さんに希望を語っていますか?
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。